2011-01-01から1年間の記事一覧

中目黒の『COW BOOKS』に行ってみた

大崎梢さんの「成風堂書店」シリーズを読んでから、本以上に書店に興味がでてきて、気になる書店に足を運び、ブログに書いてみようと思った次第。そしてその初回(本当に続くのか本人も疑問だが)は中目黒の『COW BOOKS』。そう、『暮らしの手帖』の編集長で…

読みながら泣いちゃった 『ランウェイ・ビート』 原田マハ

"ランウェイ・ビート (宝島社文庫)" (原田 マハ) 不覚にも読みながら泣いてしまった。一作一作まるで違うテイストの作品を作り続ける原田マハ。作風なんてものは存在せず、言葉を変幻自在に操る。今回の作品は元々ケータイ小説として書かれたもので、あの小…

結局なにが言いたかったのか最後まで分からなかった 『ハムスターに水を』 高橋文樹

"ハムスターに水を" (株式会社破滅派)(高橋文樹) この電子書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 本書は献本初の電子書籍でフォーマットもePubということでiPadでiBooksのリーダを使って読んでみた。これまでにも何冊かiPadで読んでいるので違和…

心に美しさを求めたいならば・・・ 『今日もていねいに。』 松浦弥太郎

"今日もていねいに。" (松浦 弥太郎) この本に出会えたことがここ最近で一番の収穫。先日のBOOK MARKETで見つけた一冊。実は中身も見ずに著者と表紙(本の顔だからね)で購入を決意。音楽でいうところのジャケ買いモード。そう考えると装幀は重要だな、と改…

何がストレスだったのか

一人で仕事をするようになってよく分かったのはスケジュールを自分の意志で決められること。自分の意志とは無関係に、勝手に予定を組み込まれていたことが本当にストレスだったことがよく分かった。グループウェアとか共有カレンダーの弊害だね。共有カレン…

改めてこの作品の意味を考えた 『魔笛』 野沢尚

"魔笛 (講談社文庫)" (野沢 尚) いま手元にある講談社文庫版『魔笛』は2004年9月15日発行の第1刷である。文庫本なので単行本には無かった解説が付いている。大御所 北方謙三氏によるものである。なぜこんなことを書くかというと、もしこの第1刷の発行が1年早…

娘の公開授業に参加して

今日は娘の小学校に行って公開授業を見てきた。娘が得意な算数に授業に合わせて。今は小学校三年生でも算数だけは習熟度別クラスになっていて、それぞれのクラスの人数も少な目の形で授業をしていた(こういうのは実際に目にしてみないと実感がわかない)。…

新聞記事を読みながら書店巡りをしてみたいと思った

こういう記事は好きなんですよね。まあ、僕自身が本や書店が好きっていうのもあるけど・・・。記事の内容に関しての前に、新聞の価値ってこういう部分なんじゃないのかな、って思うんだよね。「ニュースはネットで十分」という考えが多い現代で、新聞はニュ…

「BOOK MARKET」に行ってきました

アノニマスタジオ主催の『BOOK MARKET』に行ってきました。今年で3回目らしいのですが、初めて足を運びました。「本当におもしろい本」だけを集めたイベントで蔵前の2カ所で開催。 本当に入り口はここでいいのかな、と思いながらもドアを開けるとスタートし…

著者もメインキャラクターもバージョンアップ 『晩夏に捧ぐ』 大崎梢

"晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)" (大崎 梢) 予定通りに大崎梢作品制覇に向けて二冊目を。本書は前作『配達あかずきん』同様に成風堂で働く書店員 木下杏子とバイトの西巻多絵のコンビで事件を解決するシリーズ。前作と違うのは短…

価格以外の付加価値 国領駅前の『安秀』にて

ずっと気になっていた京王線国領駅そばの『安秀』に行ってみた。気になっていた理由は、国領駅前の超高層(&高級)マンションの下にありながら超低価格の中華料理店なのである。一部を除けば、今や外食産業の低価格化は一つのトレンドになっている。この国領…

日本の田舎をミステリーに料理するとこんな感じだろうか 『罪深き海辺』 大沢在昌

"罪深き海辺" (大沢 在昌) かつて漁業で栄え、今は寂れた町。漁業を別のものに置き換えれば日本のあちこちにありそうな、そんな町が今回の舞台。今では何も「売り」が無いような町にも古くからある地場のヤクザがいて、そこに全国組織の新しいヤクザが入り込…

Facebookのお陰で再会

過熱気味のFacebookだけど、Facebookのお陰の話を。 実名主義の是非はともかくとして、僕はこのブログにしてもTwitterにしても実名で書いている。当然、Facebookにも実名はもちろんのこと、出身校やこれまで勤めた会社などもすべて書いている。そして、ちょ…

本好きには絶対おすすめ、書店を舞台にしたミステリー 『配達あかずきん』 大崎梢

"配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)" (大崎 梢) 図書館の面白さは新しい作家さんとの出会いがあるから。これは書店とは違い出版社別の分類ではなく、完全に作家の「あいうえお順」になっていることでお気に入りの作家さんの近くで新しい作家さんと出…

普段使いに、と思ったんだけど・・・『ネットプリント』

最近はなるべく「紙」に出力せずに仕事をしようと思っているんだけど、それでも客先でのミーティングなどではどうしても「紙」が必要になる時がある。一応、レーザープリンタも持っているけど普段は使わないので常時接続しているわけじゃないし、プリンタっ…

タイトルと中身のギャップが・・・ 『ゴルフの品格 月イチプレーヤーでもシングルになれる100の方法』 神田恵介

"ゴルフの品格 月イチプレーヤーでもシングルになれる100の方法 (幻冬舎ルネッサンス新書)" (神田 恵介) まず本書のタイトルは誤解を招くのでどうかな・・・というのが読後の印象。内容は悪くないけど、タイトルと中身のギャップがあるのでタイトル買いした…

自分を非日常に置いて発想をドライブしてみる

僕はデザイナーじゃないし、デザインの仕事をしているわけでもないけどギャラリーに足を運んだり、写真展を見るのはすごく好き。普段の生活の中で感じるものとは別のインスピレーションが湧くし、その経験が重なって新しいアイデアのシーズになったりする。…

やっぱり『pomera』はいい 『ガメラ逆襲』じゃないけど、pomera復活

iPadを買ってからその存在が薄くなっていたpomeraが最近また活躍しはじめている。やっぱりテキストをまとめて書くときにはネットに繋がらない(=余計な情報にアクセスできない)のはプラスに働く。それとバッテリーを気にしなくていいのは本当に助かる。僕は…

今更だけど、Evernote x Nozbeで同じ本を2度買わないように、そして積読を回避する

まずはEvernoteの気に入っている使い方を一つ紹介したい。 僕は過去に何度も同じ本を買ってしまったという失態を何度も繰り返している。特に作品数が多い作家のものはその傾向がある。ずいぶん昔で言えば『片岡義男』、ここ最近で言えば『大沢在昌』かな。一…

100ページ価値は∞ 『シンプリシティの法則』 ジョン・マエダ

"シンプリシティの法則" (ジョン マエダ) たまにレビューを書きにくい本にぶつかる。この本もそのタイプ。ジョン・マエダの『シンプリシティの法則』。ページ数で言えば僅か100ページで、活字もそれほど多くない。急いで読めば1時間程度で読み切れてしまう。…

果たしてうまくいくのか 米国マクドナルドのヘルシーメニュー

「肥満大国」改善へ…米外食で健康メニュー続々 米国の小売り大手や外食チェーンが、相次いで「健康」に配慮した食品の販売強化を打ち出している。 「肥満大国」とされる米国では、生活習慣病に伴う医療費の負担が家計や財政圧迫の一因になっているからで、米…

iPadの価値を変えるアプリ『7notes』

リリースされてから既にあちこちで話題のiPad向けノートアプリ『7notes』だけど素晴らしい!の一言。機能や使い方は倉園さんの『ZONOSTYLE』にほぼすべて展開されているので、そちらを見てください。 JustSystemの創業者夫妻が手がけた渾身の手書きアプリ 〜…

そろそろ本物の音楽が中心になってもいいんじゃない

ちょっと前に小比類巻かほるのことを書いたけど、あれから過去のCDをかなり手に入れたんだよね。特にLive盤は本当に『歌がうまいな』と感じる。CDで聴くとうまい人だな、と感じたけど、Live盤を聴いて『え?』ってアーティストは結構いる(小比類巻かほるの…

用意周到な構成がエンターテイメントを作り出す 『クレイジーボーイズ』 楡周平

"クレイジーボーイズ (角川文庫)" (楡 周平) 楡周平作品の素晴らしさは複数の時事ネタを融合させてストーリーを作っているのに最後まで破綻せず、そしてエンターテイメントを貫いているところである。本書『クレイジーボーイズ』というタイトルからは想像が…

アイデアを失わないために

アイデアが浮かぶ瞬間って何とも言えない気持ちの高ぶりがあるよね。最近、そんなアイデアが浮かぶ瞬間ってほぼベッドの中なんだよね(変な意味じゃなく)。本を読みながらその内容にインスパイアされる時もあるけど、全然関係ないこと(とは言いながらも普…

マクドナルドのAndroidアプリ

ガラケーをやめてからすっかりご無沙汰のマクドナルドだけど、いつの間にか『見せるクーポン』が使えるAndroidアプリがリリースされていたのね。子供と一緒にマクドナルドに行ってハッピーセットの値段を見てビックリ、『こんなにするんだw』と。マクドナル…

久々に苦労しました 『人形遣いと絞首台』 アラン・ブラッドリー

"人形遣いと絞首台 (創元推理文庫)" (アラン・ブラッドリー) この本は『本が好き!』から献本いただきました。 いや〜、ここ数年間で一番苦労して読んだ本です。間違いなく献本でなければ挫折していたでしょう。メインストリームに到達するまで200ページ弱、…

今こそその価値が分かる 『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』 ダニエル・ピンク

"フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか" (ダニエル ピンク, 玄田 有史) 実はこの本の存在を知ったのは本当に偶然で、カフェ・ベローチェで提案のアイデアをまとめている時に隣り人が持っていたのを見たことがきっかけだった。そ…

この本でプレゼンの方向が決まった 『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』 ティム・ブラウン

"デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)" (ティム ブラウン) 半年以上僕の本棚にあってそのタイミングを待ち続けた一冊。別に意図的に読まなかったわけじゃなく、ただなんとなく手にせずそのままになっていた。…

目新しさはないが、これから行動経済学系の本を読もうと考えているにはおすすめ 『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』 ダニエル・ピンク

"モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか" (ダニエル・ピンク) 購入してから数ヶ月寝かせた末に読んだ。いろいろな方が書いているように目新しさという点はほとんどない。特に行動経済学の本を積極的に読んでいる人にとっては事例も含め…