2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

20年以上前の盆栽の記憶

BK仲間の@7_nanaのツイートを見て昔を思い出した。 内容はこれね。 20数年前、社会人として最初の会社の社長の趣味は盆栽だった。創業者であり、会社の株式を公開ばかり、そして時代はまだまだバブルのまっただ中。趣味が高じて、というとあまりいいイメージ…

『編集』ってなにも本や出版だけの話じゃないよね

昨日は『zonostyle』の倉園さんと一緒に美味しい料理をいただきながら『編集』談義に。『Nozbeクリエイティブ仕事術』と『Nozbe』、そして『GTD』の関係で僕が思うところからスタートさせていただきました。以前にこのブログでも書いたけど、『Nozbe』は素晴…

これが大学の授業のテキストだったら楽しいよね 『亜玖夢博士の経済入門』 橘玲

"亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)" (橘 玲) この本は2つの側面があり、経済学の初級者〜上級者まで満足させられる貴重な一冊であることは間違いない。この春に晴れて経済学部(社会学部でもいいと思う)の学生になった人には退屈な授業よりも分かりやすく、…

算数は企画的発想を育むか

小学校4年生の娘から「お父さん、覆面算できる?」と言われ、小学校1年生の3学期(1、2学期は3段階評価だった)から中学卒業まで算数・数学は「5」以外取ったことが無かった自負があるので気軽に「どの問題?」と聞いてしまった(ちなみに高校の数学はそれま…

今回の災害とは関係なく多くの人に読んで欲しい 『災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録』 中井久夫

"災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録" (中井 久夫) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 ちょうどその時は東京湾に浮かぶ船の上だった。当時の会社のイベントで前日の夜から東京湾クルーズで接岸間近の時間にかなりの騒ぎ…

そこは異次元空間だった 千駄木「往来堂書店」

『東京ブックナビ』を見ながら書店巡りの計画を考える中でとても気になっていた店『往来堂書店』に行ってきた。古書を中心に特徴を出す書店が多い中、いわゆる新刊書で特徴を出し、勝負しているお店。出版業界では有名なお店らしい。 最寄り駅は東京メトロ千…

10年経っても古びない 『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』 マルコム・グラッドウェル

"急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)" (マルコム・グラッドウェル) マーケティングや企画に携わっている人、ソーシャルメディアに興味がある人で未読の方は是非一度目を通していただくことをおすすめ…

美しいものを見続けること 『イーオン・フラックス』

たまたまTSUTAYAでSF系の何かをみたいなと思っていて手にした。それほど期待はしていなかった作品なんだけど僕の中ではかなり『当たり』だった。まず映像が非常にきれいなことが大きい。映像全体もそうだけど、主演のシャーリーズ・セロンがすこぶるいい。彼…

親子で楽しめるよ 『ちあき電脳探偵社』 北森鴻

"ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫)" (北森 鴻) 僕の中には何人かの天才作家にリストアップされた人たちがいる。北森鴻はその一人であり、彼の作品はもう生み出されることはないという事実を考えると残念でならない。料理を描かせたら読み手を『食べたい!』と…

タイトルとは裏腹に事件の真相は深いところに 『違いのわかる渡り鳥』 クリスティン・ゴフ

"違いのわかる渡り鳥 (創元推理文庫)" (クリスティン・ゴフ) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 この作品はシリーズものの第二作目の位置付けだけど、十分に単独で楽しめるのでまずはご安心を。主人公はコロラド州エルクパークでドラモンド…

iPhoneで写真を撮り続けて少しだけ写真が分かってきた(かな)

連日、本のレビューを書いているのも芸がないので(実は読み終わっている本が結構あり、積まれている本を見ながらちょっと気になっているんだけど)、今日は写真のことについて書くことにするね。 去年の夏に三井公一さんのiPhoneによる写真を見てから基本的…

書店巡りのお供に 『東京ブックナビ』 東京地図出版編集部

"東京ブックナビ" (東京地図出版編集部) 旅行用ガイドブックを除けば、ある特定の目的のために編纂されたガイドブックはぴあマップが最初じゃないだろうか。映画やコンサートが好きな人にとって必要な情報は位置情報だけではなく、会場のサイズや座席レイア…

GTD x Nozbe x 実践の繰り返しのために 『Nozbe クリエイティブ仕事術』 倉園佳三&できるシリーズ編集部

"できるポケット [公式ガイド] Nozbe ノズビー クリエイティブ仕事術" (倉園 佳三, できるシリーズ編集部) この本のレビューを書くのは正直難しい。なぜなら内容の良し悪しだけで完結するものではなく、GTDを理解し、Nozbeの機能をわかった上で、『実践』…

人間関係が生み出すドラマ、として読んでみるとさらに面白い 『境界殺人』 小杉建治

"境界殺人 新装版 (講談社文庫)" (小杉 健治) 以前に読んだ小杉作品で今回と同じように土地家屋調査士を主人公にした本書をずっと読みたいと思っていた。が、意外なことになかなか書店になく(同じようにブックオフなどにもなく)、ずっと僕の中で「候補」の…

書店巡りをしている中で

「灯台下暗し」にならないよう、近所のブックカフェ(古本+カフェ)に行ってみた。存在は随分と前から知っていて気にはなっていたんだけど、どこか第六感というのか、かき立てる何かを感じなかったので足を運んでいなかった。ちょっと時間が空いたので、その…

子供にとっての予習・復習の将来

子供の頃は納得がいく理由を得られず、大人になってから経験でその意味が分かることは結構多いと思う。最近では子供の頃によく言われた『予習・復習』の意義を痛切に感じている。僕の子供時代は宿題はともかく、それ以外の勉強(いわゆる家庭学習っていわれ…