2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』を見て

上野の国立西洋美術館で開催されている『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』に足を運んでみた。特に美術に関心があるわけではなく、どちらかといえば北森鴻の作品にたびたび登場する彼の名前が記憶にあり、なんとなく気になっていたので実際に作品を見ること…

近所の道路に出来たポールを見ながら

何かを実現しようとする時にそれを機能でカバーする必要はない。それは人間は目で見えたものが意識されるわけではなく、脳で理解したものを判断するからだ。たとえばスーツ姿で新橋の駅前を彷徨いても周りの人と区別されないから事実上透明人間になることが…

初期の白川作品に漂う緊張感を今ここに 『祈る時はいつもひとり』 白川道

"祈る時はいつもひとり〈上〉" (白川 道) 1000ページを優に超える大河は睡眠を妨げ、いまちょっとした疲労感と興奮の後味だけを残している。ハードボイルド、経済小説、恋愛、友情などカテゴリーやラベルは全く意味がなく、単に白川道作品ですべての説明がつ…

真のチームワークとは

たまにはちょっと仕事を通して感じたことを少しばかり。 とあるクライアントのプロジェクトにアドバイザーとして参画している。アドバイザーと言いながらもスタッフの一員としてタスクもミッションも持っている。会社の中で常に顔を合わせているわけではない…

本屋じゃなくて雑貨店だよなあ『ヴィレッジヴァンガード 下北沢店』

書店巡りの第2弾はヴィレッジヴァンガード。うちから一番近いということで下北沢店に。実はこれまでゆっくりとヴィレッジヴァンガードの中を見たことが無かったんだよね(行ったことがないわけじゃなく、じっくりと見ることが無かった)。どうもドン・キホー…

必要なのは自分自身を見失わない心構え 『超思考』 北野武

"超思考" (北野 武) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 前作『全思考』も読んでいるし、雑誌『Papyrus』で連載されている時にもファンだったので改めて『超思考』という本の形でまとめられた本書の期待値は大きかった。そしてその期待値以上…

いつの間にかはてなダイアリーが1000日超えていた

気付いたらこのブログを書いて1000日を超えていた。日記を書くって中学の時にしていた交換日記(今や死語かな)以来続いたことがないので僕の中では快挙と呼んでもいいぐらいの出来事なんだよね。これも僕の友人たちがこまめに読んでくれているおかげで、会…

『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』 田窪寿保

"ジェームズ・ボンド 仕事の流儀 (講談社プラスアルファ新書)" (田窪 寿保) 「マイ・ネーム・イズ・ボンド、ジェームズ・ボンド」 本書の一行目の言葉である。『007』が好きな人ならこの一言で映像に、そして声となって届くことだろう。近所の書店で偶然見つ…

粘りを感じる作品 『探偵はバーにいる』 東直己

"探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)" (東 直己) タイトルからしてある程度想像ができてしまうため、敢えて手に取らずにこれまで過ごしてきた。「何事も食わず嫌いはいけない」と、まずはデビュー作を読んでみることにした。 著者が札幌出身ということだろう…

想像以上に使いにくかったレコメンドする自動販売機

前から気になっていたレコメンドする自動販売機を実際に品川駅で確かめてみた。いや〜笑っちゃうほど使いにくい。世の中、いろんな機能を盛り込んで多機能にすればするほど使いにくくなる典型的な例じゃないかな。そもそも自動販売機で何からしらの飲み物を…

依頼原稿を書く、という初めての経験

今日は昨日の続きの話を。 『本が好き!』で1級になったことで初めて依頼原稿(書評のね)なるものを書くことになった。文章的には非常に短いものなんだけど短いからこその難しさもある。これまでも仕事でプレスリリースを書いたり、ブローシャの文章を書い…

『本が好き!』で1級になったので、ちょっとしたふり返り

いつも本のレビューをエントリーしたり、献本をいただいたりと何かとお世話になっている『本が好き!』のサイトでめでたく1級になりました。その上には「免許皆伝」があるのでまだまだ目標があるのですが・・・。現時点で80数冊をエントリーしているけど実際…

短時間で読み切る前提で書かれた潔さがいい 『情報は集めるな!』 指南役

"情報は集めるな!" (指南役) なぜかEvernoteのノートに「情報は集めるな」と一言が残っていた。自分で書いたのに全く記憶がない。ためしにググってみると本書が出てきた。というわけで、早速購入し、読んでみることに。こういう時はあれこれレビューなどを見…

中目黒の『COW BOOKS』に行ってみた

大崎梢さんの「成風堂書店」シリーズを読んでから、本以上に書店に興味がでてきて、気になる書店に足を運び、ブログに書いてみようと思った次第。そしてその初回(本当に続くのか本人も疑問だが)は中目黒の『COW BOOKS』。そう、『暮らしの手帖』の編集長で…

読みながら泣いちゃった 『ランウェイ・ビート』 原田マハ

"ランウェイ・ビート (宝島社文庫)" (原田 マハ) 不覚にも読みながら泣いてしまった。一作一作まるで違うテイストの作品を作り続ける原田マハ。作風なんてものは存在せず、言葉を変幻自在に操る。今回の作品は元々ケータイ小説として書かれたもので、あの小…

結局なにが言いたかったのか最後まで分からなかった 『ハムスターに水を』 高橋文樹

"ハムスターに水を" (株式会社破滅派)(高橋文樹) この電子書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 本書は献本初の電子書籍でフォーマットもePubということでiPadでiBooksのリーダを使って読んでみた。これまでにも何冊かiPadで読んでいるので違和…

心に美しさを求めたいならば・・・ 『今日もていねいに。』 松浦弥太郎

"今日もていねいに。" (松浦 弥太郎) この本に出会えたことがここ最近で一番の収穫。先日のBOOK MARKETで見つけた一冊。実は中身も見ずに著者と表紙(本の顔だからね)で購入を決意。音楽でいうところのジャケ買いモード。そう考えると装幀は重要だな、と改…