今度はテクニック集『最速で最高に魅せるPowerPointプロフェッショナルテクニック』 望月正吾

最速で最高に魅せるPowerPointプロフェッショナルテクニック 技術評論社 僕の場合、仕事でMacに向かっている時間の多くはPowerPointを立ち上げて作業をしている。提案書や企画書であったり、プロジェクトの報告書であったりと、今やPowerPointはプレゼンテー…

社会人2-3年目の人向け『統計学に頼らないデータ分析「超」入門』

本書は著者の柏木さんから献本いただきました。 統計学に頼らないデータ分析「超」入門 ポイントは「データの見方」と「目的・仮説思考」にあり! (サイエンス・アイ新書) Posted with Amakuri 柏木 吉基 SBクリエイティブ Amazonで詳細を見る 柏木さんの本は…

Mac mini FusionDrive化(構築/設定の巻)

前回の続きを。 chibizo0204.hatenadiary.com 構築と一緒にメンテナンスも 準備が整ったところでいよいよFusionDriveを構築する段階に入っていくところだけど、実はこれまでの使用によって思っている以上にホコリを寄せつけている。せっかくなので、このホコ…

Mac mini FusionDrive化(準備の巻)

普段の仕事では2014 MidのMacBook Proの13in. Retinaを使っているけど、自宅では2011 MidのMac miniを使ってる。DropboxをはじめとしたクラウドサービスとOffice365やAdobe CCのようなサブスクリプション契約のおかげでマシンを変更してもそのまま仕事の続き…

出会いはバーカウンターで

プロローグ 美味しいものを口にした時のなんとも言えない幸福感。お店で提供される料理でもお店で買って家で食べるものでも、美味しさは必ずしも味だけではないはず。「誰と」だったり、「どんな時に」だったりと美味しさの周りにある数々のスパイスがその美…

実務でビジネス分析をしている人には是非! 『それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術』 柏木吉基

はじめに これから統計を勉強しようと考えている人にこの本は向きません。「実務者向けの実務書」がこの本の真骨頂ですから。 著者の柏木さんは日産のビジネス改革チームを担当されていたマネージャーで、立場や文化の違う人たちに納得してもらうために編み…

毎日使うからこそ『良いもの』という考え方

たまには仕事絡みのことも 今年の初めぐらいからお仕事でお手伝いしている『MODERE』。Googleで検索するといっぱいネガティブな記事が出てきます。この会社には2つの顔があって、ネットワークビジネスとカスタマーダイレクトの2つのビジネスモデルが存在しま…

予想以上の出来でした!! 『直感に刺さるプレゼンテーション』 望月正吾

"直感に刺さるプレゼンテーション" (望月 正吾) プチ誕生秘話 仕事柄、提案書や企画書など広義のプレゼン資料を書くことが多い。またせっかくプレゼン資料を作らない構成も見た目もカッコいいものに仕上げたい、という思いからこれまでプレゼンに関する本は…

標準偏差…と煙に巻かれないために 『「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本』 柏木吉基

"「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本" (柏木 吉基) ビッグデータやデータサイエンティストというキーワードには食傷気味な今日この頃なんですが、使える分析本が登場しました。前作の「明日からつかえるシンプル統計学」もかなり…

人生観というよりも哲学 『身を捨ててこそ 新・病葉流れて』 白川道

"身を捨ててこそ 新・病葉流れて (幻冬舎文庫)" (白川 道) 白川道の『病葉流れて』は著者の自伝的小説である。これまで三冊の『病葉流れて』が上梓され、その次の時代を『新・病葉流れて』というシリーズでスタートし、本書はその一冊目にあたる。最初の『病…

地味ながらも良い作品だ 『警視庁心理捜査官』 黒崎視音

"警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫)" (黒崎 視音) 大晦日から上下巻を一気に読んだ。好き嫌いが分かれそうな文章だが、僕には満足度の高い作品だった。あちこちのレビューを見ると、「ストロベリーナイト」と似ているストーリー」という表現が散見されるが、「…

丁寧な描写が読者を捜査官にする 『捜査官』 末浦広海

"捜査官 (講談社文庫)" (末浦 広海) このレビューを書く前にさらっと他の人の反応を見てみたら賛否両論だった。原因の一つは文庫に付けられた「帯」の言葉のようだ。幸い僕は電子書籍だったので、この帯を拝むことは無かった。たったこれだけの違いでも読後…

担当編集者に頑張って欲しかった… 『クローバー・レイン』 大崎梢

"クローバー・レイン (一般書)" (大崎梢) う〜ん、好きだから(作家がね)及第点をあげられません。やっぱり彼女の真骨頂は短篇なんだと思う。でも作品の仕上がりは内容も含めて悪くないし、多くの人の読んでもらいたい作品でもある。でもねえ、丁寧に描いて…

僕が子供の時に欲しかった 『親子で学ぶ数学図鑑:基礎からわかるビジュアルガイ』 キャロル・ヴォーダマン

"親子で学ぶ数学図鑑:基礎からわかるビジュアルガイド" (キャロル・ヴォーダマン) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 質問1 「小学生のお子さんがいらっしゃいますか?」 Yesなら次の質問に。 質問2 「お子さんは算数/数学に強くなって欲し…

山場がないのに最後まで引っ張られる魅力 『田村はまだか』 朝倉かすみ

"田村はまだか (光文社文庫)" (朝倉 かすみ) そう言えば小学校の同窓会が数年前にあったけど誘われなかったなあ。年に数回は実家に行くことはあっても同級生に会うことはない。実家に帰れば地元の人たちが行きそうな場所には足を運ぶけれど、なぜか一度も誰…

音楽の楽しみ方の変遷 Part II

そして今の話。この間もここで書いたけどMayu Wakisakaさんのライブにはちょこちょこと見に行っている。Mayuさんのライブはいつも同じメンバーで演奏している訳ではないので、その音はまさに一期一会。 今日は誕生日ライブということで渋谷の『CAFE and DIN…

音楽の楽しみ方の変遷 Part I

小学校の頃はラジカセで、中学校以降はステレオで音楽を聴くことがほとんどだった。高校になると時々コンサートにも出かけるようになり、大学〜独身社会人時代は海外からのアーティストを中心にいろいろなライブに足を運んだ。この時期にはCDも月に10〜20枚…

作品を見ながらインスパイアされて自然とシャッターを押してた『七澤菜波 墨象展「爛-RAN」ー朽ちてゆく花は妖艶なりー』

個展会場の入口に立ち、鮮やかな花を目の当たりにすると彼女らしい雰囲気が立ちこめていた。作品を一通り見て、もう一度その場所に立った時の僕の印象はこんな感じだった。色が抜けているんじゃなくて、自分の心の色を重ねる余地を残しながら作品としては完…

シリーズ最後はオールスター戦 『PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良

"PRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫)" (石田 衣良) IWGPシリーズもこの節目の10作目でひとまず終わる。比較的コンスタントに出版されていたので感覚的にはあっという間の出来事のような印象だ。でも、細かく見るとマコトのPHSはケータイ…

強い個人の集合体が強い組織をつくる 『ビジネスマンのための「個性」育成術』 黒木靖夫

"ビジネスマンのための「個性」育成術 (生活人新書)" (黒木 靖夫) 本との出会いというのは得てしてセレンディピティなものである。「組織とその管理」というテーマは僕の中でずっとモヤモヤしたテーマで、組織の強化と個人の能力の育成がどうもうまく結びつ…

これも『水商売』か。モノの値段って難しい…

たまには本以外のことも書いておこう(メモとして)。 水の値段っていくら? この夏は暑さのせいもあって毎日500mlのペットボトルのお水を買っていた。好きな銘柄はアサヒの「バナジウム天然水」なんだけど、なぜかコンビニも自販機も「富士山のおいしい水…

涙を拭くハンカチを用意した上でお読みください! 『旅屋おかえり』 原田マハ

"旅屋おかえり" (原田 マハ) 旅に出かけて、いろいろな発見や新しい出会いに感激することがあるかも知れない。でも、きっと一番の幸せは帰ってきた時に「おかえり」って言ってくれる人がいることなんじゃないかなあ。 「元アイドル」と言っても過去を含めて…

楽しみながら学べる 『なぜビジョナリーには未来が見えるのか? 成功者たちの思考法を脳科学で解き明かす』 エリック・カロニウス

"なぜビジョナリーには未来が見えるのか? 成功者たちの思考法を脳科学で解き明かす" (エリック・カロニウス) 普段から書店に行って、いわゆるビジネス書の棚の前にいる時間は非常に短い。仕事上で必要な本ならば、検索機で検索の上、僅か数分の内にその場所…

北森鴻の集大成 『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV』 北森鴻, 浅野里沙子

"邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉" (北森 鴻, 浅野 里沙子) 北森鴻は自らの死期を予見していたのだろうか。 サブタイトルに「蓮丈那智フィールドファイルIV」が付けられており、間違いなくシリーズの4作目だが、過去の北森作品の集大成と言える内容…

予想通り「Mayu Wakisaka」のライブは至福のひとときだった

80年代後半から90年代前半は暇さえあればCDを探しに行っていた気がする。好きなアーティストの曲はもちろん、新しいアーティストを探すのが本当に楽しかった。ジャケ買いは当たり前、プロデューサ繋がりやらレーベル縛りなど、とにかく一時期はかなりの量を…

映像と原作の両方を堪能してみる 『プラダを着た悪魔』 ローレン ワイズバーガー

"プラダを着た悪魔〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)" (ローレン ワイズバーガー) 映画は観ていたものの原作は読んでおらず、「男と女のスゴ本オフ」の時に@ogijunさんがすすめていたので読んでみた。@ogijunさん曰く、「かなり原作に忠実に映像化しているが、最後が…

お金を友だちと思ったら・・・ 『松浦弥太郎の新しいお金術』 松浦弥太郎

"松浦弥太郎の新しいお金術" (松浦 弥太郎) 約1年半前に松浦弥太郎さんの本に出会ってからというもの、密かに彼のファンで彼の著作はほとんど読み尽くしている。内容もいいんだけど、文章の調子というかやんわりとしたリズムがすごく心を落ち着かせてくれる…

もっと早くに読んでおくべきだった 『日本の米』 富山和子

"日本の米―環境と文化はかく作られた (中公新書)" (富山 和子) この本を読むきっかけは本当に偶然だった。娘の公開授業の社会の時間での先生のひと言。「どうして暖かい地方よりも寒い地方の方が米の生産量が多いのか考えてみよう」という子供たちへの問いか…

もう一度あの感動を甦らせてくれる 『夏から夏へ』 佐藤多佳子

"夏から夏へ" (佐藤 多佳子) スタブロ(スターティングブロック)をセットする。両足のブロックの位置を決めて足をのせて構えてみる。その日の調子で若干の微調整が必要。何度かスタートをきってみて、感触を確かめる。短距離走のスタート前の儀式。前の組が…

ひと言でいえば、「考えつくしているのか」がシンプルかどうか 『Think Simple -アップルを生みだす熱狂的哲学』 ケン・シーガル

"Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学" (ケン・シーガル) この本を人にすすめるのは非常に難しい。内容がダメなわけじゃなく、逆に考え方によっては素晴らしい一冊だと思う。でも、Apple好きな人や広告の仕事に携わっていない人には退屈な部分が多い…