2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ただのカラクリ暴露本じゃない 『ゴルフ場のカレーはなぜ高級ホテル並みの値段なのか』 嶋崎潤一

"ゴルフ場のカレーはなぜ高級ホテル並みの値段なのか (幻冬舎ルネッサンス新書 し 2-1)" (嶋崎 潤一) 本書のまえがきに 多くの社会や経済での出来事も実は不動産の切り口から見るとまるで違って見えたりもしますし、社会経済も世界も、実は不動産から見なけ…

mixbeatは何をするところなんだろう

3年前から関わっているmixbeatの4期生の募集が始まっています。実はこれまでに比べて反応が鈍い。要因はいろいろあると思うけど、セミナーや勉強会がすごく増えたりしているなど外的要因だけではないと思っている。でも、何となくうまく表現というか説明がし…

『天使はモップを持って』 近藤史恵

"天使はモップを持って (文春文庫)" (近藤 史恵) きっとどんな地域の学校にも都市伝説やら怪談話などがあって、小さい頃は興味津々という気持ちとちょっと怖いって気持ちが入り交じりながら友達と噂話をすることが楽しかった出来事の一つだと思う。大人にな…

正直にいいます、今回も泣きました 『キネマの神様』 原田マハ

"キネマの神様 (文春文庫)" (原田 マハ) すみません、また泣いてしまいました。でもね、いつもの本を読んで流した涙ではなくて、映画館でいい映画を観た後に流す涙だった。エンドロールが流れ、バックで音楽が聞こえる中で心地いい疲労感と「この状態の顔は…

頭の中にあった「編集」の定義が整理された 『編集進化論 -editするのは誰か?』 仲俣暁生+編集部

"編集進化論 ─editするのは誰か? (Next Creator Book)" (フィルムアート社) この本は千駄木の往来堂書店に行った時に購入した一冊だけど、昨年の後半ぐらいから気になっていた『編集』というキーワードを見事に言い当てている内容だった。どんどん新しいメ…

蓮丈那智の魅力を分析してみると 『凶笑面』 北森鴻

「GWには普段できていない読書をしよう」と思った人は多いと思うけど結果は如何だったのでしょうか。なかなか普段できていないことを連休だからといって実行しようと思っても難しいと思います。それよりも過去に読んだ作品をもう一度読み返す機会にした方が…

『byflow』を使ってみたけどサービスとしては微妙かな・・・

『byflow』を約2週間ぐらい使ってみたけどちょっと微妙だなあ、というのが正直な感想。着眼点はなかなかいいんだけどね。これまでのレコメンドエンジンにあるようなモノ同士の併買をベースにした協調フィルタリングではなく、『人』のソーシャルグラフをベー…

小説を楽しみながら自分自身を再点検する 『カナリヤは眠れない』 近藤史恵

"カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)" (近藤 史恵) 近藤史恵さんの作品を最初に読んだのは『サクリファイス』が本屋大賞の候補にノミネートされている時に版元の新潮社の方に一押しされて読んだのが最初だったと思う。『サクリファイス』の完成度が高か…

一冊の本の中で気になった部分を紐解くと・・・

音楽や本の世界で新しいアーティストに触れる、新しい作家に巡り会う、そしてそれが自分自身の感覚にフィットするにはちょっとした冒険が必要かも知れない。偶然手にした本の中に書かれた一行が妙に気になり、その糸をたぐってみたら面白い結果に繋がる。今…