2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

信用できない世界での信頼 『007 慰めの報酬』

もう一度『007 慰めの報酬』を観てみた。なるほど、以前の話(『007 カジノ・ロワイヤル)』を理解した上で観ると感じ方が違ってくる。ジェームズとMとの会話もそうだし、ジェームズがいろいろな人に質問された時の答えの意味ももっと深い意味で理解できた。…

『数字の解釈』 x 『デザイン』 x 『写真』

数から意味と意図を読み取る〜事実を言うだけでは価値はない 「データを分析せよと言うと、9割くらいの人は収集したデータから単純に読める事実だけを報告する。しかし、それでは付加価値はゼロ。数字から意味を抽出し、解釈を加えて初めて分析と言えます」…

誰も信用できない世界で戦わなければいけない 『007 カジノ・ロワイヤル』

"007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]" (マーティン・キャンベル) 実はこのブログに書いたつもりが書いてなかった。『007 慰めの報酬』を観て今までにない感触だったので、この前作の『007 カジノ・ロワイヤル』を…

100円ショップの付箋

100円ショップで見つけた僕の中のヒット商品。本を読むときに付箋を使って気になるポイントに付箋を貼るのは随分と前から続けている。付箋も3Mの高級(?)バージョンだったり、100円ショップの廉価版だったり、サイズもいろいろ試したけど、これが一番いい…

思わず泣いちゃった・・・ 「引き出しの中のラブレター」

"引き出しの中のラブレター [DVD]" (三城真一) 不覚にも泣いてしまった。 まったく期待せずに観たんだけど、常盤貴子のパーソナリティは妙にフィットしていた。すごく声に感情を乗せるのが上手だし、声のトーンもいい感じだった。ホンジョとのシーンでは、マ…

誰にとってプラスなんだろうか?

HMV、「TSUTAYA」のCCCが買収へ 音楽小売り再編加速 - ITmedia News 正直いって理解に苦しむ買収戦略に感じる。ニュースの内容を見ても、CCCはHMVのリコメンドやECの運営を評価した、と書いているけど、本当にそうなのか疑問が残る。まあ、TOLに比べたらHMV…

勉強になるし、よくまとまってる 『カリスマ編集者の「読む技術」』 川辺秀美

"カリスマ編集者の「読む技術」 (新書y)" (川辺 秀美) 今年のセルフプロジェクト『上手な文章を書けるようになりたい!』を実現するために一環として読んでみた。この本は最近の中身の薄い(1冊を3冊に薄めたような)内容と違い、非常に面白かった。一つ一つ…

直接話したいと思った 『「空気読み」企画術』 跡部徹

@atobeckの著作なので早速読んでみました。 企画を立てるのに必要なスキルとして、 「空気読み」に必要な「アイデア、気づきのストック方法 消費者の深層心理をつかむための「空気読みの技術」 企画の関係者の相互メリットがわかるフレームを使って、企画の…

コラボレーションって誰のため?

マセラティ 「ICONIQ 企業コラボCM」に参加 Autocone 自動車ニュース TVをほとんど見ない僕が気付いたぐらいだから相当の投下量なんだと思うけどかなりバブリーな印象。一瞬、『えっ』と思ったもん。MASERATIがコマーシャルをしている。フェラーリやポルシェ…

日常の一部の『事件』を解決する 「月曜日の水玉模様」 加納朋子

"月曜日の水玉模様 (集英社文庫)" (加納 朋子) 昨年が『原田マハ』ならば、今年は『加納朋子』かも知れない予感。何かって、僕の中のマイブーム。『モノレールねこ』を読んだ後なので、買ったのは昨年の夏ぐらい。それで買ってそのまま寝かせておいて、よう…

傑作! 『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』 朱川湊人

"ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント" (朱川 湊人) あなたにとって『ウルトラマン』って何ですか。僕には保育園を病気で休んだ時に見る『ウルトラセブン』の再放送が楽しみだった。従兄弟と一緒に作ったマクマライザーは初めてのプラモデルだった。…

25年振りのスケートですが、身体は全然覚えていませんでした

最後に滑ったのは高校2年生ぐらいかな・・・。と思いながら家族みんなでスケートをすることに。最近は別にしてお義母さんはずっと趣味でスケートをやってきたお陰で、奥さんも子供たちも以前からTVでスケートを見るのは好きで、うちにある数少ないwiiのソフ…

詐欺師ネタのミステリーで騙されたよ 『クロスカウンター』 井上尚登

"クロスカウンター―金融探偵・七森恵子の事件簿 (光文社文庫)" (井上 尚登) 正直に答えます。作者にまんまと騙されました。主人公の七森恵子は元外資系証券会社のアナリストで、とある事件に巻き込まれ退社。今は金融探偵というニッチな仕事をしている。全5…

まずは『やらない』ことを見つける 『減らす技術 The Power of LESS』 レオ・バボータ

"減らす技術 The Power of LESS" (レオ・バボータ) 不思議と『無意識』の中で自分に必要なものをチョイスしたり、出会ったりすることが多い。この本もそんな中の一冊。最寄り駅の近くのブックオフに寄った時に最初に目に付いた本だったので、読みたいとかは…

『構造化』 x 『デザイン』 x 『思い』

何となくいろいろ整理しないといけないことが頭の中にあって、逆に手が進まない状態かな。その中の一つが今日のテーマ。 連日、境さんのPodcastを聴きながら『構造化』について熟々と考えている。このブログの文章も練習のために意識しながら書いた方がいい…

1年半ぶりの再会 『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』 石田衣良

"目覚めよと彼の呼ぶ声がする (文春文庫)" (石田 衣良) はっきりいって僕は石田衣良のファンなので、僕のレビューはかなり偏ってます。この本の単行本はちょうど1年半前に読んだ。 関連: [Book]「目覚めよと彼の呼ぶ声がする」 石田衣良 2008-07-18 [Book]…

もはやiPhoneは普通の人が使っている、って意識

最近、iPhoneを使っていて思うのはアプリケーションの品質が著しく低下している気がする。低下しているというのは語弊があるかも知れない。アプリケーションの種類が非常に増えてきたので、そう感じることが多いのかも知れない。たとえば海外製のアプリケー…

春の気分で井の頭公園へお散歩

日差しが少し前とは違ってきましたね。冬の晴れ間とは全然違う、光に強さを感じる、そんな朝だった。毎年この時期は花粉症で悩まされる一番辛い時期だけど、この光を感じると思わず外に出かけたくなる。庭の木の芽もすごく伸びていて、一気に春が来た感じ。 …

僕の中での蕎麦屋の定義

今日のお昼に近所のお蕎麦屋さんで食べている時にふと思い出したので書いておきます。 僕の記憶では小学校にあがる前からお蕎麦が好きだった。お袋に言われるだけではなく、僕自身の記憶の中にも小さい頃にせいろに残った数センチの蕎麦を指で掴んで食べるぐ…

さあ、どう発展するのだろうソーシャルネットワークサイト『本が好き!』

TwitterのTLを見ていて気づき、早速登録してみた。一言でいえば書評のソーシャルネットワークサイト。レビューを投稿することでポイントが付き、そのレビューに対する評価で更にポイントが付く。ポイントによって『級』が決まり、3級以上(ポイントが50ポイ…

音楽はスパイスで変化する 『Best of the Early Works』 cargo

実はiTunesで音楽を買ったのは初めての経験。自分でCDからAACに変換しているビットレートはiTunes Storeで提供しているものよりも高いので、どうしてもここで買う気にならない。だけど、今回のアルバムはiTunes限定配信なので半分仕方なくダウンロードしまし…

「ほんじょ節」でこころがホクホク 『はじめての麦わら帽子』 本上まなみ

"はじめての麦わら帽子" (本上 まなみ) 「ほんじょ」の文章は気持ちがいい。TV越しの女優の「ほんじょ」じゃなく、まるで素の「ほんじょ」が語りかけているような錯覚になる。『はじめての麦わら帽子』は妊娠してから子どもが生まれ、娘さんが2歳ぐらいまで…

本の電子化とビジネスの変化 「日刊徒然音声雑記」を聴きながら

[file-481]電子出版プロデュースの肝は「Social media presence(ソーシャルメディア・プレゼンス)」- 新しい書籍のカタチ(52) 2010/03/7 日刊徒然音声雑記 毎日のようにPodcastを配信している境さんの話はいつも通勤の電車の中で聴いている。僕自身も…

これからの自動車業界を考える 『ゼフィラム』 楡周平

"ゼフィラム─ZEPHIRUM─" (楡 周平) amazonのレビューを読むと辛辣な評価なこの本。正直、僕は嫌いじゃないよ、この作品。ストーリーに何かしらの仕掛けがあるとか、ミスリードするような伏線があるとかではなく、ストレートにシンプルに時事ネタをうまくまと…

なぜやろうと思ったことができないか 2nd mixbeat 第9回ワークショップ

今回は事務局の担当ということもあって約1ヶ月、二人の塾生と一緒に準備を進めてきた。当初はかなりの数のアイデアを出してもらってきたけど、そのどれもがすごく抽象的な内容だったり、WS当日の時間では難しい内容だったので、ある意味では若干バイアスをか…

祝! 700日目のエントリー

"「へんな会社」のつくり方 (NT2X)" (近藤 淳也) 今日は700日目のエントリー。いつも800字を目安に書いているので(時には倍ぐらいの日もあるけど)、単純に計算して原稿用紙で1400枚分。小説で考えると結構な長編にあたるだろう。大学の卒論の枚数を考える…

結局、オリンピックって誰のためなんだろう

冬季オリンピックも終わり世の中も少し落ち着き始めたので1度ぐらいはオリンピックネタで書いておこう。以前に村上龍氏は『冬季オリンピックは金持ち国だけのイベント』と書いていたように、どの種目もお金がかかるものであることは誰の目から見ても明らかだ…

キャスティングが素晴らしい 『ハゲタカ』

映画館で観るのを逃したのでDVDで観ました。正直、日本の映画で、特に先にTVドラマになったものを映画にしたものであまり期待していなかったんだけど、よくできています、この映画。『ハゲタカ』は単行本で2004年だったか2005年に読んだ時からすごく好きな作…

雑誌の価値って

今までで一番雑誌を購入していたのはちょうど20年ぐらい前で、おそらく多い月には2万円近く雑誌を買っていた気がする。当時は今のようなネットの環境も無いので、情報ソースとしてはやや趣向性が高いものは雑誌に頼わざるを得ない時代でした。僕に限らず、ボ…

ビジネスの世界でもアシストは存在し得るか 『サクリファイス』 近藤史恵

単行本で読んで依頼なので約1年半ぶりに読んだ。一度読んだ本を再度読み返すきっかけを作ってくれることを考えると単行本を文庫でリリースするメリットの一つである。読むタイミングが違うので同じ内容であっても感じ方が違って、新たな発見があったり、違う…