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3作目は経済小説という枠を超えている 『レッドゾーン』 真山仁

"レッドゾーン(上) (講談社文庫)" (真山 仁) ハゲタカ、そして「ゴールデンイーグル」の異名を持つ男 鷲津雅彦が帰ってきた。かつて「日本を買いたたく」と豪語した鷲津に新たな敵が現れる。これまでとは違う世界規模での戦い、そしてそのターゲットにされ…

#abk1_1 概念モデルという考え方 『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』 D.A.ノーマン

"誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)" (ドナルド・A. ノーマン, D.A. ノーマン) 長谷川恭久さんが立ち上げた「Automagic Book Club」に乗っかってみよう、ということでD.A.ノーマンの『誰のためのデザイン? 認知科学者のデ…

10作目はこれまでの作品の総決算 『絆回廊 新宿鮫X』 大沢在昌

"絆回廊 新宿鮫Ⅹ" (大沢在昌) 「だって、あんたは新宿鮫なんだぜ」 晶のこの言葉が新宿鮫第十作目『絆回廊』のすべてを物語っている。これまでの鮫島が過去に終止符を打つ。そして新しい展開へと。 この『絆回廊』はこれまでの作品と違い、かなり過去のエピ…

割り切れないいろんなものがあって「現実」なんだよね 『まほろ駅前多田便利軒』 三浦しをん

"まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)" (三浦 しをん) 試しにGoogleで「便利屋」と入力して検索したら約2450万件という結果で、Google Adwords(入力した言葉に対応した広告ね)も上にも横にも表示され、結構入札されているのが分かる。つまり「便利屋」のニー…

本当に激安がいいのか、って考えさせられる 『1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体―デフレ社会究極のサバイバル学』 坂口孝則

"1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体―デフレ社会究極のサバイバル学 (幻冬舎新書)" (坂口 孝則) 『最初の取引だから特別価格で・・・』ここ数年ずっと違和感を感じた台詞なんだよね。特別価格=ほぼ利益がない、あるいは今回は利益が無くても・・・というニ…

ただのカラクリ暴露本じゃない 『ゴルフ場のカレーはなぜ高級ホテル並みの値段なのか』 嶋崎潤一

"ゴルフ場のカレーはなぜ高級ホテル並みの値段なのか (幻冬舎ルネッサンス新書 し 2-1)" (嶋崎 潤一) 本書のまえがきに 多くの社会や経済での出来事も実は不動産の切り口から見るとまるで違って見えたりもしますし、社会経済も世界も、実は不動産から見なけ…

『天使はモップを持って』 近藤史恵

"天使はモップを持って (文春文庫)" (近藤 史恵) きっとどんな地域の学校にも都市伝説やら怪談話などがあって、小さい頃は興味津々という気持ちとちょっと怖いって気持ちが入り交じりながら友達と噂話をすることが楽しかった出来事の一つだと思う。大人にな…

正直にいいます、今回も泣きました 『キネマの神様』 原田マハ

"キネマの神様 (文春文庫)" (原田 マハ) すみません、また泣いてしまいました。でもね、いつもの本を読んで流した涙ではなくて、映画館でいい映画を観た後に流す涙だった。エンドロールが流れ、バックで音楽が聞こえる中で心地いい疲労感と「この状態の顔は…

頭の中にあった「編集」の定義が整理された 『編集進化論 -editするのは誰か?』 仲俣暁生+編集部

"編集進化論 ─editするのは誰か? (Next Creator Book)" (フィルムアート社) この本は千駄木の往来堂書店に行った時に購入した一冊だけど、昨年の後半ぐらいから気になっていた『編集』というキーワードを見事に言い当てている内容だった。どんどん新しいメ…

蓮丈那智の魅力を分析してみると 『凶笑面』 北森鴻

「GWには普段できていない読書をしよう」と思った人は多いと思うけど結果は如何だったのでしょうか。なかなか普段できていないことを連休だからといって実行しようと思っても難しいと思います。それよりも過去に読んだ作品をもう一度読み返す機会にした方が…

小説を楽しみながら自分自身を再点検する 『カナリヤは眠れない』 近藤史恵

"カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)" (近藤 史恵) 近藤史恵さんの作品を最初に読んだのは『サクリファイス』が本屋大賞の候補にノミネートされている時に版元の新潮社の方に一押しされて読んだのが最初だったと思う。『サクリファイス』の完成度が高か…

一冊の本の中で気になった部分を紐解くと・・・

音楽や本の世界で新しいアーティストに触れる、新しい作家に巡り会う、そしてそれが自分自身の感覚にフィットするにはちょっとした冒険が必要かも知れない。偶然手にした本の中に書かれた一行が妙に気になり、その糸をたぐってみたら面白い結果に繋がる。今…

これが大学の授業のテキストだったら楽しいよね 『亜玖夢博士の経済入門』 橘玲

"亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)" (橘 玲) この本は2つの側面があり、経済学の初級者〜上級者まで満足させられる貴重な一冊であることは間違いない。この春に晴れて経済学部(社会学部でもいいと思う)の学生になった人には退屈な授業よりも分かりやすく、…

今回の災害とは関係なく多くの人に読んで欲しい 『災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録』 中井久夫

"災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録" (中井 久夫) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 ちょうどその時は東京湾に浮かぶ船の上だった。当時の会社のイベントで前日の夜から東京湾クルーズで接岸間近の時間にかなりの騒ぎ…

10年経っても古びない 『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』 マルコム・グラッドウェル

"急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)" (マルコム・グラッドウェル) マーケティングや企画に携わっている人、ソーシャルメディアに興味がある人で未読の方は是非一度目を通していただくことをおすすめ…

親子で楽しめるよ 『ちあき電脳探偵社』 北森鴻

"ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫)" (北森 鴻) 僕の中には何人かの天才作家にリストアップされた人たちがいる。北森鴻はその一人であり、彼の作品はもう生み出されることはないという事実を考えると残念でならない。料理を描かせたら読み手を『食べたい!』と…

タイトルとは裏腹に事件の真相は深いところに 『違いのわかる渡り鳥』 クリスティン・ゴフ

"違いのわかる渡り鳥 (創元推理文庫)" (クリスティン・ゴフ) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 この作品はシリーズものの第二作目の位置付けだけど、十分に単独で楽しめるのでまずはご安心を。主人公はコロラド州エルクパークでドラモンド…

書店巡りのお供に 『東京ブックナビ』 東京地図出版編集部

"東京ブックナビ" (東京地図出版編集部) 旅行用ガイドブックを除けば、ある特定の目的のために編纂されたガイドブックはぴあマップが最初じゃないだろうか。映画やコンサートが好きな人にとって必要な情報は位置情報だけではなく、会場のサイズや座席レイア…

GTD x Nozbe x 実践の繰り返しのために 『Nozbe クリエイティブ仕事術』 倉園佳三&できるシリーズ編集部

"できるポケット [公式ガイド] Nozbe ノズビー クリエイティブ仕事術" (倉園 佳三, できるシリーズ編集部) この本のレビューを書くのは正直難しい。なぜなら内容の良し悪しだけで完結するものではなく、GTDを理解し、Nozbeの機能をわかった上で、『実践』…

人間関係が生み出すドラマ、として読んでみるとさらに面白い 『境界殺人』 小杉建治

"境界殺人 新装版 (講談社文庫)" (小杉 健治) 以前に読んだ小杉作品で今回と同じように土地家屋調査士を主人公にした本書をずっと読みたいと思っていた。が、意外なことになかなか書店になく(同じようにブックオフなどにもなく)、ずっと僕の中で「候補」の…

初期の白川作品に漂う緊張感を今ここに 『祈る時はいつもひとり』 白川道

"祈る時はいつもひとり〈上〉" (白川 道) 1000ページを優に超える大河は睡眠を妨げ、いまちょっとした疲労感と興奮の後味だけを残している。ハードボイルド、経済小説、恋愛、友情などカテゴリーやラベルは全く意味がなく、単に白川道作品ですべての説明がつ…

必要なのは自分自身を見失わない心構え 『超思考』 北野武

"超思考" (北野 武) この書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 前作『全思考』も読んでいるし、雑誌『Papyrus』で連載されている時にもファンだったので改めて『超思考』という本の形でまとめられた本書の期待値は大きかった。そしてその期待値以上…

『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』 田窪寿保

"ジェームズ・ボンド 仕事の流儀 (講談社プラスアルファ新書)" (田窪 寿保) 「マイ・ネーム・イズ・ボンド、ジェームズ・ボンド」 本書の一行目の言葉である。『007』が好きな人ならこの一言で映像に、そして声となって届くことだろう。近所の書店で偶然見つ…

粘りを感じる作品 『探偵はバーにいる』 東直己

"探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)" (東 直己) タイトルからしてある程度想像ができてしまうため、敢えて手に取らずにこれまで過ごしてきた。「何事も食わず嫌いはいけない」と、まずはデビュー作を読んでみることにした。 著者が札幌出身ということだろう…

短時間で読み切る前提で書かれた潔さがいい 『情報は集めるな!』 指南役

"情報は集めるな!" (指南役) なぜかEvernoteのノートに「情報は集めるな」と一言が残っていた。自分で書いたのに全く記憶がない。ためしにググってみると本書が出てきた。というわけで、早速購入し、読んでみることに。こういう時はあれこれレビューなどを見…

読みながら泣いちゃった 『ランウェイ・ビート』 原田マハ

"ランウェイ・ビート (宝島社文庫)" (原田 マハ) 不覚にも読みながら泣いてしまった。一作一作まるで違うテイストの作品を作り続ける原田マハ。作風なんてものは存在せず、言葉を変幻自在に操る。今回の作品は元々ケータイ小説として書かれたもので、あの小…

結局なにが言いたかったのか最後まで分からなかった 『ハムスターに水を』 高橋文樹

"ハムスターに水を" (株式会社破滅派)(高橋文樹) この電子書籍は『本が好き!』から献本いただきました。 本書は献本初の電子書籍でフォーマットもePubということでiPadでiBooksのリーダを使って読んでみた。これまでにも何冊かiPadで読んでいるので違和…

心に美しさを求めたいならば・・・ 『今日もていねいに。』 松浦弥太郎

"今日もていねいに。" (松浦 弥太郎) この本に出会えたことがここ最近で一番の収穫。先日のBOOK MARKETで見つけた一冊。実は中身も見ずに著者と表紙(本の顔だからね)で購入を決意。音楽でいうところのジャケ買いモード。そう考えると装幀は重要だな、と改…

改めてこの作品の意味を考えた 『魔笛』 野沢尚

"魔笛 (講談社文庫)" (野沢 尚) いま手元にある講談社文庫版『魔笛』は2004年9月15日発行の第1刷である。文庫本なので単行本には無かった解説が付いている。大御所 北方謙三氏によるものである。なぜこんなことを書くかというと、もしこの第1刷の発行が1年早…

「BOOK MARKET」に行ってきました

アノニマスタジオ主催の『BOOK MARKET』に行ってきました。今年で3回目らしいのですが、初めて足を運びました。「本当におもしろい本」だけを集めたイベントで蔵前の2カ所で開催。 本当に入り口はここでいいのかな、と思いながらもドアを開けるとスタートし…

著者もメインキャラクターもバージョンアップ 『晩夏に捧ぐ』 大崎梢

"晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)" (大崎 梢) 予定通りに大崎梢作品制覇に向けて二冊目を。本書は前作『配達あかずきん』同様に成風堂で働く書店員 木下杏子とバイトの西巻多絵のコンビで事件を解決するシリーズ。前作と違うのは短…

日本の田舎をミステリーに料理するとこんな感じだろうか 『罪深き海辺』 大沢在昌

"罪深き海辺" (大沢 在昌) かつて漁業で栄え、今は寂れた町。漁業を別のものに置き換えれば日本のあちこちにありそうな、そんな町が今回の舞台。今では何も「売り」が無いような町にも古くからある地場のヤクザがいて、そこに全国組織の新しいヤクザが入り込…

本好きには絶対おすすめ、書店を舞台にしたミステリー 『配達あかずきん』 大崎梢

"配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)" (大崎 梢) 図書館の面白さは新しい作家さんとの出会いがあるから。これは書店とは違い出版社別の分類ではなく、完全に作家の「あいうえお順」になっていることでお気に入りの作家さんの近くで新しい作家さんと出…

タイトルと中身のギャップが・・・ 『ゴルフの品格 月イチプレーヤーでもシングルになれる100の方法』 神田恵介

"ゴルフの品格 月イチプレーヤーでもシングルになれる100の方法 (幻冬舎ルネッサンス新書)" (神田 恵介) まず本書のタイトルは誤解を招くのでどうかな・・・というのが読後の印象。内容は悪くないけど、タイトルと中身のギャップがあるのでタイトル買いした…

100ページ価値は∞ 『シンプリシティの法則』 ジョン・マエダ

"シンプリシティの法則" (ジョン マエダ) たまにレビューを書きにくい本にぶつかる。この本もそのタイプ。ジョン・マエダの『シンプリシティの法則』。ページ数で言えば僅か100ページで、活字もそれほど多くない。急いで読めば1時間程度で読み切れてしまう。…

用意周到な構成がエンターテイメントを作り出す 『クレイジーボーイズ』 楡周平

"クレイジーボーイズ (角川文庫)" (楡 周平) 楡周平作品の素晴らしさは複数の時事ネタを融合させてストーリーを作っているのに最後まで破綻せず、そしてエンターテイメントを貫いているところである。本書『クレイジーボーイズ』というタイトルからは想像が…

久々に苦労しました 『人形遣いと絞首台』 アラン・ブラッドリー

"人形遣いと絞首台 (創元推理文庫)" (アラン・ブラッドリー) この本は『本が好き!』から献本いただきました。 いや〜、ここ数年間で一番苦労して読んだ本です。間違いなく献本でなければ挫折していたでしょう。メインストリームに到達するまで200ページ弱、…

今こそその価値が分かる 『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』 ダニエル・ピンク

"フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか" (ダニエル ピンク, 玄田 有史) 実はこの本の存在を知ったのは本当に偶然で、カフェ・ベローチェで提案のアイデアをまとめている時に隣り人が持っていたのを見たことがきっかけだった。そ…

この本でプレゼンの方向が決まった 『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』 ティム・ブラウン

"デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)" (ティム ブラウン) 半年以上僕の本棚にあってそのタイミングを待ち続けた一冊。別に意図的に読まなかったわけじゃなく、ただなんとなく手にせずそのままになっていた。…

目新しさはないが、これから行動経済学系の本を読もうと考えているにはおすすめ 『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』 ダニエル・ピンク

"モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか" (ダニエル・ピンク) 購入してから数ヶ月寝かせた末に読んだ。いろいろな方が書いているように目新しさという点はほとんどない。特に行動経済学の本を積極的に読んでいる人にとっては事例も含め…

ただの続編じゃない『魔女の盟約』 大沢在昌

"魔女の盟約 (文春文庫)" (大沢 在昌) タイトルから想像がつくようにこの『魔女の盟約』は『魔女の笑窪』の続編として存在している。が、続編として書かれているというよりも、別のステージ、あるいは別のテーマとして書かれた作品と認識した方がいい。 この…

『N』が誰かなんて気にする作品じゃない! 『Nのために』 湊かなえ

"Nのために" (湊 かなえ) 『本が好き!』主催の『往復書簡』リアル読書会がきっかけでこの本を購入した。購入したのは読書会の後すぐだったけど、この時期になってしまった。 まず過去に読んだ『告白』や『往復書簡』に比べてメッセージ性が高い作品という印…

今がまさに旬! 『Facebookをビジネスに使う本』 熊坂仁美

"Facebookをビジネスに使う本" (熊坂 仁美) 日本でもじわじわと広がりつつあるFacebookだけど、現時点では『ビジネス向け』に書かれた唯一の本だろう。まだまだFacebookの基本的な使い方や機能の紹介が中心な状況を考えると、かなり先行している著作だと思う…

効果的に運動するために 『ジムに通う前に読む本』 桜井 静香

会社を辞めてから市営のスポーツジムに定期的に通うようにしている。年齢的にも何もしなければ体力は落ちていく一方だし、せっかく時間が自由になることもあり、週に2-3回は汗を流すようにしている。これでも、大学時代は平均で週に3回はジムに通っていたの…

実験結果という『事実』を突きつけられると納得させられます 『不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」』 ダン・アリエリー

"不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」" (ダン アリエリー, Dan Ariely) 行動経済学という言葉がもてはやされて数年経つけど、本書のように読みながらところどころ笑ってしまう、そう、楽しんで読み進められる本は少ない。著者のダン…

1月3日のライスボウルを見たら読んでみて欲しい 『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』 マイケル・ルイス

"ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟" (マイケル ルイス) 今年読んだ本の中での指折りの一冊だった。誰にでも同じ感動を与えるかどうかは別にして、僕にとってはたまたま興味深く、そして考えさせられる物語だった。 1990年頃まで、今とは違ってか…

『勝つこと』だけがゴールじゃない 『日曜日のピッチ 父と子のフットボール物語』 ジム・ホワイト

"日曜日のピッチ 父と子のフットボール物語" (ジム・ホワイト) この本は『本が好き!』から献本いただきました。 かつて出張でUKに行き、取引先のメンバーと一緒に夜のパブでサッカー観戦した時に『これじゃいつまでたっても日本は勝てないな』と痛感した。…

『交渉』という唯一の武器で戦う 『ニッポン泥棒』 大沢在昌

"ニッポン泥棒〈上〉 (文春文庫)" (大沢 在昌) "ニッポン泥棒 下 (2) (文春文庫 お 32-6)" (大沢 在昌) この作品も単行本で一度読んでいる作品なので5年ぶりに再会したことになる。コンピュータやハッキングを題材としたSFタッチな作品だが、今読んでみても…

バーカウンターで飲みながら 『亡命者 ザ・ジョーカー』 大沢在昌

"亡命者 ザ・ジョーカー (講談社文庫)" (大沢 在昌) 『ジョーカー』100万の着手金で危険を顧みずトラブルを解決するプロフェッショナル。六本木のバーを事務所代わりにして仕事を受ける。黒社会の幹部であればその名は知られ、駆け出しには無名、それがプロ…

『氷の世界』もう一つの楽しみ方 『氷の世界―シナリオ集』 野沢尚

"氷の世界―シナリオ集〈3〉 (幻冬舎文庫)" (野沢 尚) 『氷の世界』の後半はシナリオ集と対比させながらドラマを見てみた。シナリオといっても台本とは違うのでセリフは微妙に違う。そして、セリフの前に書かれたカッコ書きの部分が重要な役割を果たしている…