テッキとキュータが活躍する軽快な北森作品の第二弾。他の作品のような歴史や骨董の知識は全く必要なく、ただただ楽しめば良い、そんな作品である。ちょうど
大沢在昌の「アルバイト探偵」シリーズのような感じである。しかしながら、より楽しもうと思えば、R35ならぬR40世代にお勧めである。なぜなら子供の頃〜思春期に受けた出来事(事件、CM、流行など)がストーリーの隠し味として散りばめられているからである。「お父さん、明日はホームランだ!」のセリフはかつての
吉野家のCM、「
蘇える金狼」は余程のマニアか
松田優作ファンしか見たことがないでしょう。そうそう
薬師丸ひろ子の「
セーラー服と機関銃」の名シーンのセリフ登場部分もありますね。これらの知識が無くても十分に楽しめますが、この世代の人には思わずに笑みを浮かべてしまうことでしょう。
ただし、二人の「オレ」が話すので、一瞬どちらか悩んでしまうことも結構ありますが・・・・。