子供にとっての予習・復習の将来


子供の頃は納得がいく理由を得られず、大人になってから経験でその意味が分かることは結構多いと思う。最近では子供の頃によく言われた『予習・復習』の意義を痛切に感じている。僕の子供時代は宿題はともかく、それ以外の勉強(いわゆる家庭学習っていわれるようなもの)はほとんどしたことがなく、よく教室の後ろに張り出され競争意識を持たせるようなグラフ(家庭学習で何ページ、ノートを消費したかというような)はずっとグラフの姿を見せずじまいだった(つまり全くやっていない)。別に理屈っぽく考えていたわけではないけど、予習や復習をする意味がよく分からなかった(一応、授業を受けて理解もできていたので)。


 


最近の仕事では比較的入念に準備をしてミーティングなどに臨むようにしている。そうすると、かなり密度の濃いミーティングが30分程度で完了し、かつ決定事項とそれぞれの次のアクションプランが明確になり、非常に効率的であることに気付いた。これまでミーティングの一つの枠は1時間程度必要なのかとずっと思ってきたけど、準備さえしっかりしていれば30分でもかなりのことができる。


いや、何がいいたいのかというと、学校で『予習・復習をしっかりしなさい』といわれたことは実社会でこういう部分に活きているということ。要は勉強のための『予習・復習』もあるけど、それ以上に『予習(=準備)』、『復習(=確認)』は効率的に仕事を進める上でも重要な方法論、ということを子供の時に教えて欲しかった。


準備がしっかりされた上でのミーティングであれば、それぞれの発言がないことはなく、つまらないからミーティングに参加している振りをしてメールでもチェックしておこう、という気持ちも起きず、それ以前に短時間で多くのことが決定していくのは気分的も気持ちがいい。


こういうことを子供の時に理解できるように伝えられたら大人になってからくだらないビジネス書を読まなくて済むし、組織の中であろうが自分の時間をたくさん持てるようになるんじゃないかな。