セルフレジがキオスク復活の『キー』になり得るか

スイスイ買える?キオスク復活にセルフレジ YOMIURI ONLINE

キオスク復活になるかどうかは別にして『セルフレジ』というのはいい。キオスクを利用するほとんどの人の利用シーンを考えると少額決済がほとんどであろう。つまりお釣りが発生することになる。そのためには計算する、お釣りを渡す、というオペレーションが発生する。お釣り用の小銭を大量に用意しておく必要もあり、大量であるための確認作業もつきまとう。Suicaによる決済の利用率を上げることはこれらのオペレーションコストを下げることにも寄与する。
僕の場合にはモバイルSuicaなので胸ポケットに入れてあるケータイをリーダーにかざすことで決済でき、お釣りをもらうことがないので、ほんの数秒の立ち寄りで目的を達成することができるため便利に利用させてもらっている。話はそれてしまうが、通常のSuicaだと残高が見えないため、改札を通過した際にチェックしておく必要がある。一方、渋谷駅の改札などは通過する人数が大量のためか、自分のSuicaの残高ではない表示をされることが多い(実際に定期の表示がされたりするので)。そういう意味では改札の表示はあくまでも目安にしかならず、利用者心理としては「いくら残高があるか」という心配があり、積極的に利用するにはモバイルSuicaに移行してもらう戦略が鍵になると思っている。僕も心配な時にはケータイのアプリ側で残高をチェックしているし。

2月にUKに出張した時にはTESCO(大手のスーパー)にセルフレジがあり、比較的多くの人が利用している姿を見て、ちょっとビックリした。このセルフレジでの決済はクレジットカードだけではなく、現金でも利用可能で、かつクーポンなどがある場合にはクーポンとの併用も可能になっていた。同僚は間違ってクーポン投入口にポンド紙幣を入れて飲み込まれてしまったが(笑)。この辺は慣れや文化的なバックグランドが必要なので一朝一夕にはいかないが、今後は日本でも普及する方向になってくるだろう。
キオスクのセルフレジは店員の課題がスタートラインのようだが、時代の流れとしては電子マネーとローコストオペレーションになっていくことは間違いないので方向は合っていると思う。比較的短期間で軌道に乗るかどうかはSuica全体のプロモーション、利用理解度をアップさせる啓蒙活動に掛かっていると思う。