今月のあおぞら実験室


今日は3月最初の日曜日(プラス天気も良いので)ということで井の頭公園に向かい、子供とあおぞら実験室に参加した。毎月第一日曜日に公園の野外ステージ側で、科学の1テーマを身近な道具を使った実験で子供たちに科学の面白さや楽しさを伝える活動を有志でされている。2月は残念ながら雪のために中止となり、今回は一月半降りで、テーマは「電気」だった。

ショーの部では静電気を使った実験だった。風船とビニールの紐をそれぞれ擦って静電気を発生させ、お互いを近付け合う。不思議なことに紐は風船に付く場合もあれば、反発し合って宙に浮く場合もある。ここで理由を説明せよ!と言われたら答えに詰まるが、ショーの前に配られる「にゅーす」にうまく説明されている。本来の目的は「子供に科学への興味を持ってもらうこと」であるが、意外と大人が本気になることが多い。

ちょうど今日の読売新聞の「編集手帳」では若手の理系離れをテーマに書かれていた。確かに「ものづくり日本」という側面を見たらそうなのだろう。しかし、先のあおぞら実験室に何回か参加して周りを見ているとみな子供たちは楽しそうに参加し、年齢関係なくそれぞれの知識レベルで納得しているように見受けられる。それ以上に感じることは科学に興味を持つかどうかよりも、共通のテーマに親子でコミュニケーションが図れることである。
あおぞら実験室は1999年から続けられているようである。いろいろな意味で継続していくことは大変だと思うが、小学校の時にこのイベントに触れ、現在、理系の学生として活動に参加する人が現れるのもそう遠いことではないかも知れない。ささやかな応援を続けていきたい。