もはやiPhoneは普通の人が使っている、って意識


最近、iPhoneを使っていて思うのはアプリケーションの品質が著しく低下している気がする。低下しているというのは語弊があるかも知れない。アプリケーションの種類が非常に増えてきたので、そう感じることが多いのかも知れない。たとえば海外製のアプリケーションで上手く日本語がハンドリングできない、とかであれば、まだ仕方がないかな、とあきらめの気持ちになるけど、アプリケーションがほぼ起動直後に『落ちる』のは品質以前の問題なのではないだろうか。


 



salesforce for iPhone app

中でも一番酷いのがsalesforceが出しているクライアントアプリ。最初のパスワードを入力する画面から先に進めない。しかも先週バージョンアップがあり、修正版もほぼ同様の状態。App Storeのコメント欄を見ても、僕だけではなく他の人も同じコメントを残している人がいる。たまたま会社のメンバーはかなりiPhoneユーザなので『どう?』と聞いてみると同様の現象で、必要な時にはsafariで接続している、とのこと。特にsalesforceを趣味で使っている人は皆無のはずで、ビジネス用アプリとしてこの品質でリリースする気持ちが分からない。とにかく動かしてみれば簡単に現象が再現されるような不具合なのでテストをしていない、としか思えない。日本におけるiPhoneユーザは一部のマニアックな人が利用している段階からマジョリティ層に拡大している状況なので、こういう最低限の品質を担保してリリースしないと単純に開発元の評判が下がるだけではなく、せっかく出来上がってきたiPhoneアプリの市場そのものが崩壊する可能性すら感じる。


 


ずっと使い続けている『Byline』もフィード毎の表示で同期処理をするとアプリケーションが『落ちる』現象が発生する。『Byline』はオフラインでもフィードを読むことができるいいアプリケーションだけど、この状態が続くのであれば別のアプリに乗り換えしなければならない。おそらく一度ケチがついたアプリケーションを再度使う奇特な人はかなり少ないだろう。使ってもらうために期間限定で価格を下げたり(あるいは無料にしたり)、レビュー系のサイトで紹介してもらったりとユーザ獲得部分ではコストを使っているのに肝心の製品品質部分で手を抜いては本末転倒だと思う。


 


そしてApp Store側がその辺も考慮して商品を並べるべきだろう。公的秩序だけではなく、品質担保もできると思うんだよね。だって、iモードってそこのハードルを維持したから普通の人も使えたと思っている。そう、もうiPhoneは普通の人が使っているんだから、スマートフォンだから・・・というのは言い訳だと思う。