本当の原因はどこにある?


毎週楽しみにしているJMM月曜版だけど、今週は先週の予告から首を長くして待っていた。今週のテーマは



百貨店、スーパーマーケット、それにコンビニも、売り上げが減少しているようです。不況という要因の他に、百貨店もスーパーマーケットもコンビニも、そもそも数が多すぎるような気がするのですが、どうなのでしょうか。


中でも山崎元氏(経済評論家)の文章はいつも分かりやすく面白い。今日はポイントを引用させてもらいながらコメントしよう。



不況を背景とした勤労者の収入減の影響に加えて、端的に言って、これらの小売り業態は、程度の差こそあれ、顧客の側のニーズに合わなくなって来たように思えます。


他の人は小難しい数字を挙げながら説明しているんだけど、山崎氏がいうように『ニーズに合わなくなっている』ことが一番だと思う。昔は百貨店じゃないと手に入らなかったものが簡単に手に入るようになったし、ネットを駆使すればもしかしたら価格も抑えられるかも知れない。スーパーの営業時間が延びたおかげで、定価のコンビニじゃなくても済むようになった、というような環境の変化もある。



コンビニエンスストアは主にフランチャイジーがリスクを取って出店し、「本部」の側では総売り上げと平行的に手数料収入が増える形になっているので、本部側では出店を抑止する理由が乏しく、チェーンによっては、「○○○○は、近所の○○○○によって潰れる」と揶揄されることがあるくらい、明らかに同じ商圏の近い立地に同系統のフランチャイズ店が複数ひしめくことも珍しくありません。仕組み的に店舗数は多くなりがちで、過当競争が進むので個別店舗の利潤率は低下しがちです。


構造上にも問題があるとの指摘。ちなみに都市部では徒歩5分圏内に複数のコンビニが存在することは珍しくない。うちの場合、自転車で行ける範囲のスーパーが10軒ぐらいあるんじゃないかな。



百貨店とスーパーマーケットの両方に言えることですが、大きな店舗を持っていて品数が豊富に見えても、両社共に中途半端です。


ネットで即購入することができることに慣れたら、サイズ切れや他の色しかない状態で売るのは難しい。



いわゆる街の商店街が交通の進歩と車の普及で大規模店舗に食われたように、情報環境の変化によって今度は大規模店舗が陳腐化する現象が起こっています。


すごく分かりやすい表現。今後はネットに接するデバイスにも更に変化が起きる要素があるので、更にそのインパクトは大きいだろうな。