隙間時間を利用して見た 『レッドクリフ PART II』

DVDを借りてきてもそれを見る時間がなく、Macの中でイメージファイルの状態で時間だけが経過していた。TVドラマならばまだしも、映画になると2時間前後の時間を拘束されてしまうため、なかなか腰を落ち着けて見る気持ちにならない。
そこで、『Hand Break』でiPhone用にエンコードして、通勤時間という隙間時間で見ることにした。そう、映画の中でも長めの『レッドクリフ PartII』。前作は飛行機の中で見て、再度、DVDでも見たんだけど・・・・。

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

三国志に対してはそれぞれの人がそれぞれの思いがあるので、評価も賛否両論だろう。実際にAmazonのレビューを見ても意見がバラバラである。ストーリーをうまく再現できているか、水上戦をどう表現するのか、それぞれの主人公を描いていくか、これは監督がどこにフォーカスして、誰を見せたいのか、という思いに依存するので、それが即、映画の評価というには短絡過ぎるだろう。一方で、赤壁での戦いのシーンよりもそれ以前のシーンに多くの時間を割いたことを考えると監督のジョン・ウーはタイトルは『レッドクリフ』にしながら、戦いではなく、『人』にフォーカスしたかったのかも知れない。
中でも周瑜が『この戦いに勝者はいない』という台詞を発する前後はお互いの兵士の相当数犠牲になるシーンを長めに使っていて、ここには監督の思いがありそうだな、と思いながら見ていた。これは勝手な解釈であるが、たとえ勝利を勝ち得たとしても物理的な犠牲は多く、戦いは何も生み出さない、という気持ちが強いのではないかと感じた。またPART IIでも周瑜が琴を奏でるシーンが出てくることを考えると心の会話、『信じることができるか』というのが一つのアイデンティティになっている気がする。
本当は大きなスクリーンで見たほうが良かったな・・・と思いながら、時間とのトレードオフiPhoneでの鑑賞に。