ギガバトルナイザーの謎を求めて 『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース STAGE1』


"ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース STAGE1 [DVD]" (横山 誠)


ちょっと前にカッチューと下北沢途中下車にて飲んだ時に薦められた作品。ウルトラマンメビウスは智晴と一緒に完全制覇しているし、ウルトラ銀河伝説も見ているので、その間を埋める作品としてレコメンドされました。それぞれの作品を先に作り、後からその間を埋める作品を作るあたりはかなりスター・ウォーズ的。実は映像部分でもスター・ウォーズの影響なのか、かなり被って見えるシーンがある。


 


カッチューとの話の発端は、『ウルトラ銀河伝説で、なぜギガバトルナイザーをザラブ星人が持っていたか、知ってる?』という一言から。映画でウルトラ銀河伝説を見た時にそれほど疑問に思わなかったけど、改めて考えてみるとザラブ星人が持っていたことは勿論のこと、ギガバトルナイザーそのものの説明もほとんどされていない(大怪獣バトルを見ると違うのかも知れないけど)。カッチューが言うんだからきっと何かしらの秘密があるのだろう、という気持ちでこの作品を見たわけですよ(やっぱり機械的なレコメンドには全然反応しないけど、信頼できる人からのサジェストには影響される)。


まずこの作品はTSUBURAYAの新しい試み、『人が出てこない』&『CG+実写の融合』の映像になっている。『人が出てこない』というのは、ウルトラ兄弟(今回はエース、タロウ、ヒカリ、メビウス)と怪獣たちで変身前の人間の姿も一般大衆としての人間も出てこない(俳優の出演交渉も出演料、その他のキャストのコスト、調整がいらない)。『CG+実写の融合』は宇宙空間の戦い設定のため、これまでの特撮用の仕掛けを用意する必要がない。これはコストもあるだろうけど、アクション撮影とCG作成を並行して行うことで工期の短縮を図っているんだと考えられる。


 


ストーリーとしては、エンペラー星人復活を願う四天王(アーマードメフィラス、デスレム、グローザム、メビウスキラー)はエースとタロウと捕らえ、更にウルトラマンヒカリを見方に付け、メビウスにギガバトルナイザーを手に入れるよう脅迫する。途中、暗黒機靱 メカザムと出会い、一緒に炎の谷にギガバトルナイザーを求めて向かう。


メカザムは剣士ロボットでありながら、ザムシャーと彷彿させる雰囲気がある。この辺は子供ではなく、大人を引き込む仕掛けの一つになっている。


これも対大人向けなのが、炎の谷の様子はまるでスター・ウォーズ エピソード3を思い起こさせる。で、メビウスブレード、メカザムのソードザンバーはライトセーバーをイメージさせ、『パクリ』と言われても仕方がないかも知れない。僕は両方のファンなので、とてもありがたい設定なんだけど。


実はこのSTAGE1 「暗黒の墓場」はいいところで終わってしまいます。じゃ、続きは明日に。


 


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