ゴルフ市場の未来(前編)

ちょっと前の資料だけど、『ゴルフ人口減少』というのがあったので、今日はゴルフの話題で。

ゴルフ市場活性化行動計画検討会報告書 ゴルフ市場活性化行動計画に関する検討会

昔はよくやっていたゴルフだけど子供が生まれてからというもの、めっきりと遠退いている。環境的にはプラスに動いていて、料金の引き下げや道具の低価格化、アクアラインを利用することで房総半島のゴルフ場が本当に近くなった。僕が社会人になった頃は世の中全体がバブルで、高速道路を2時間ぐらい掛けていくゴルフ場で、土曜日だと4-5万円ぐらいランドフィーが掛かった。それでも予約できるだけましで、いろいろなコネがないと予約すらできない状態が普通だった。当然、会員権も『高値安定』で、稼げるようになったら会員権を買おう、と本気で思ったぐらいだった。バブル崩壊時期を切り抜けたゴルフ場は電動カートの導入により効率化を図り、価格を抑え、回転率を見ながら価格をコントロールするようになってきた。一部のコースを除けば、会員権が無くても比較的自由に予約をして、プレイすることができるになったのも利用者から見ると大きな変化だろう。

同時にインターネットの普及に足並みを合わせるようにGDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)やGORAなどのサイトが出現し、予約を含めて比較的容易にゴルフができるインフラが整ってきた。それでもレジャーの中ではコストが掛かる部類に入るものだし、イメージ的にも何となく「仕事の延長」の感があり、プレー人口は減少傾向にあるようだ。
僕の実家のそばにはたくさんのゴルフ場があり、朝早く遠くからわざわざ来る人たちを不思議な気持ちで見ていたが、実際始めてみるとどんなに疲れていても不思議と早起きできるのがゴルフの特徴でもあった。

実際にラウンドすると、いろいろな楽しみ方があり、楽しいものではある。自分自身の技術の向上もあるし、一緒のパーティーの人たちの新たな一面を見ることができたりと数えたらきりがない。一方、特定の人以外で考えると仕事以外の中でゴルフだけが楽しめれば・・・という人は少なく、数ある選択肢の中からゴルフを選択するとかなりの時間を占有されてしまうのもゴルフ人口があまり増加しない要因かも知れない。団塊の世代以上は「時間」も「お金」もゆとりがある人たちが多いので、相変わらずゴルフ人口は多いが、長い目で市場を考えると若い世代が入ってこないと市場全体がシュリンクしてジリ貧になるのは目に見えている。