ついにベールを脱いだ「かざしてスタンプ」プロモーション

とくするアプリ
いよいよ今日から「かざしてスタンプ」の全容が公開されました。全国展開されたかざすリーダー/ライターとおサイフケータイを利用したプロモーションで、クーポンとは別に展開されるのが特徴。クーポンは「紙」、「見せる」、「かざす」といくつもの媒体が存在したが、これは名前の通りケータイのアプリを利用したアプローチのみになる。今日からのキャンペーンを簡単に紹介すると、

実施期間:2009年9月4日(金)〜2009年9月30日(水)
対象商品:クォーターパウンダー・チーズまたはダブルクォーターパウンダー・チーズ
賞品:スタンプ4個達成で クォーターパウンダー・チーズセット 550円クーポン(有効期限:2009年10月3日〜10月31日)・・・50枚
   スタンプ8個達成で クォーターパウンダー・チーズセット 500円クーポン(有効期限:2009年10月3日〜10月31日)・・・50枚
対象者:「かざす会員証」と申告の上、「トクするアプリ:かざす会員証」をお会計終了前までにクォーターパウンダー・チーズまたはダブルクォーターパウンダー・チーズを購入された方
〜「かざしてスタンプ」サイトから〜

というのが現在進行形のキャンペーン。
ここからは僕の主観。キャンペーン自体は非常によく設計されている。というのは、

  1. キャンペーンの目的が「来店頻度向上」である
  2. (完全とは言えないが)ディスカウント戦略である
  3. 同一商品での「ファン作り」に繋がる可能性がある

が感じられる。つまり継続して展開されているクーポン戦略でターゲットしている層と違う層を狙っている。また見せ方として、賞品が「クーポン 50枚」というインパクトのある数字を使っていることも注目すべきポイントかも知れない。
このプロモーションが成功するかどうかはまだまだ未知数だが、ディスカウント以外のアプローチで集客/購買促進を始めたことは非常に興味深く、IRがしっかりしている会社なので後々にはその効果は公表されるだろう。現時点での課題としては、このアプリを利用するターゲット層が限られることである。つまりリーチできる層が現段階では一部になる。しかし、現時点で販売されているケータイのほとんどはおサイフ機能が実装されているので時間が解決してくれる課題であることは確かなので、長期戦略としては成功する可能性が高いような気がする。先日の「限定7日間ビックマック200円」といい、エクスペリエンスをプロモーションのコアに使っていることはマーケティングに統一感があり、多くのマーケターが気になるポイントであろう。