会社のロゴを一度も会わずに完成させる、ということ


X-find_logo


本当は昨年末にこのエントリーを書こうと思ったんだけどこのタイミングになってしまった。会社のロゴをお願いして作ってもらいました。敢えて知り合いじゃないところにお願いしてニュートラルな立場で考えて欲しかったので、こちらにお願いしました。



株式会社ビズアップ


 


ネットでいろいろ調べて、


  1. 過去の実績が数多く公開されていたこと

  2. 実際に作られているデザイナーさんも公開されていること

  3. 会社が比較的近所であること


がここに決めた理由。正直に言えば、メールと電話だけで本当に意図するものができるかが不安だったので、3番目の項目も重視しました。実際には担当するデザイナーさんが近くの人でないと直接会って打ち合わせをすることは難しく、僕の場合には福岡の琴尾さんがアサインされたので、本当にメールと電話だけになりました。


 


申込時にエントリーシートのようなものにいくつか回答して、メールの返信が届き、その後に電話で補足ヒアリングがありました。サイト上に公開されているデザイナーさんを指名することもできるんだけど、ここも敢えて指名せず、ビズアップさんのディレクションに任せました。初回の中市さんとの電話ミーティングではそれほど突っ込んだ内容のやり取りはしていなかったけど(この段階ではまだちょっと不安)、あとから考えるとある程度のイメージが確立されていたんでしょう。過去の作品で『気になる』あるいは『気に入っている』作品を指示して、その理由を説明。またロゴの活用場所は名刺や提案書など目的も限定的なので、ロゴマークとロゴタイプを単体で行けるのか、それとも組み合わせした方がいいのかを相談させてもらいました。僕の中では社名は別に活字で入ることがほとんどなのでロゴに社名を入れる必要はないと考えていて、中市さんのアドバイスでデザインされたロゴタイプで進めることに着地しました。その後、担当デザイナーの琴尾さんから電話をもらって『好きな色調』や『イメージ色』などのやり取りをしながらお互いの波長が合ってきているのを感じた。2週間後に2つのデザインを提案いただくことで電話ミーティングを終了。不思議なもので、この段階ではほぼ不安が無かったというか、多分、期待するデザインが上がってくる感触は得ていた。


 


そして2週間後、予定通り2つの案をいただきました。正直、甲乙つけがたいぐらい両方共に良かった。それぞれ意図するポイントも説明を聞かずに分かるぐらいの出来だったけど、最終的に選んだのは上の写真のタイプで、この時点で修正を依頼したのは「-」部分の処理についてだけ。メールで修正依頼をビズアップさんに送信して、その後、直接琴尾さんと電話で話して最終イメージをFix。数日後に納品という流れ。


 


メールと電話でどこまでできるのか心配だった当初に反して、期待以上のものを作ってくれました。振り返ってみると、デザイナーさんの能力もさることながらビズアップさんの初動のヒアリング、ディレクションなど総合的な強みが良い結果を生み出していると思う。その辺のプロ意識というか(採用されなかった場合、フィーは発生しない)、チーム力を感じる仕事でした。


 


『直接会わないけどハイタッチなビジネス』はこれまでの都市部中心のビジネスモデルから脱却する重要なビジネスなので今以上に大きくなって欲しい。将来的にはiPhone(あるいはMac)のFaceTimeとか使って今以上にハイタッチ度を上げることができるかも知れない。そこはかつてdocomoがテレビ電話で失敗している部分でもあるので、ちょっと時間が掛かるかも知れないけど。