大失敗でした 『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』 美崎栄一郎
もっとうまいノートの取り方があるんじゃないか、という気持ちは多くの人が抱える悩みのひとつじゃないだろうか。ノートそのもの(サイズや種類)ではなく、『何を』、『どんな形式で』で記録するのがいいのか、試行錯誤する。僕だけじゃない証拠として、雑誌のプレジデント、ダイヤモンド、日経アソシエと順繰り『ノート』の特集記事をやっている。それだけニーズが高い(=そのネタで特集をすれば雑誌の売上も伸びる)分野なのだろう。といいながらも、僕もその一人で未だに『もっと良い方法』を模索している。
ということで、手にしたのが本書『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』。
"「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)" (美崎 栄一郎)
最初に書きますが、僕にとっては全く役に立たなかった。というか、基本的に考え方の基準が違う。本書は「母艦ノート」と呼ぶノートに情報を集約することが根底にあるけど、僕の場合はとにかく『紙として残さない』という前提なのでプロセスも含めて全然かみ合わない。
いろいろなところで本書の内容を絶賛しているんだけど、『ほんと?』って思う。だって、「母艦ノート」と後半に出てくる「デジタルを使ったノート術」って『集約』とは正反対だし・・・。文房具好きな人には喜ばれる内容だけど、そもそもタイトルとは違うし。内容を見ずに買った僕が悪いという結論で。
僕にとっての『ノート』は
が主な用途なので、ここ暫くはA5サイズの方眼タイプのノートを利用している。切り離しが可能で、書くボリュームが少ない時でも気にならない(A4サイズで8割ぐらい空きスペースだともったいない気持ちが強くなる)。切り離しが大事な部分で、ScanSnapで読み込ませる際にも必要だし、クリアファイルに突っ込んでおく時にもファイルの外側に出て一部だけボロボロになることもない。最終的には『紙として残さない』主義なので、ScanSnapやiPhoneでの写真、テキストや図版を電子で起こすなどの作業を行って、現物は処分する。そう、僕の中ではノートは『中間ファイル』や『テンポラリ領域』なんだよね。だからこそ、その『場所』を効率的に利用する方法を考えている。ノートをアウトプットの場として考えている人とは相容れない。