外部ストレージサービスを見直してみた

外部ストレージサービス


最近はあちこちで外部ストレージサービスがあり、取りあえずアカウントを取得して使ってみるとやがて収拾つかなくなる状態に陥る、そういう僕もそんな状態で、気づくと『あれ、あのファイルってどこに置いたっけ?』とそれぞれのサービスに繋ぐ羽目になっていた。そこで、ここは一度棚卸しをしてルールを決めるべきだろうということで、見直しをしてみた。


まず、それぞれのサービス上にあるファイルを一度ローカルに持ってきて、ローカル上でファイルの取捨選択をした。ただし、あまり深く考えずに、明らかに使わないファイルや古い世代のファイルを容赦なく削除して、不安なものは手を着けないようにした。これは中身を一つ一つチェックしだすとそこに時間が掛かってしまい、今回の目的である『外部ストレージサービスの整理』から外れてしまうからである。


次にそれぞれのサービスをもう一度検証すること、他の人の利用方法などをブログなどでチェックすることをした。ここでも注意しなければいけないのは、ブログのチェックを続けていくと無限ループに入るので、これを避けるために制限時間を設けた。今回であれば、2時間。これは時間の節約という他に、各サービスの一番得意な部分だけを利用する、ということを考えてのことである。


 


これまでは『SugarSync』をメインに一部で『Dropbox』を使ってきた(ちょろちょろ使っていたのは他にもあるけど)。『SugarSync』をメインにした一番の理由は仕事を自宅でカバーしないといけない時にファイルをメールでやり取りするのは気が引けたし、意識せずに自動的に同期できる点が魅力的だったからだ。現状その必要もなくなったし、今の『SugarSync』は機能が盛りだくさんになって本来持っていたシンプルな同期機能が煩雑になったので、これは休止状態にした。実際には有料のサービスに入っているのでもったいないんだけど、そこは割り切りって考えた。


これからの部分でメインにしたのは、『ZumoDrive』。ちょっと前にブログでも書いた『ZumoCast』の元となるサービスである。『ZumoDrive』の特徴は外部ストレージ機能と同期機能の両方を持ち合わせていること。外部ストレージは『Dropbox』と違い、実ファイルはクラウド上にあり、エイリアスがローカルにある、というのが一番の違い。さらにモジュールをインストールすればローカルにZumoDriveがマウントされ、そこにファイルを置けば自動的にクラウド上にファイルが転送される。これってWebDAVの技術だよね。似たようなサービスとして、NAVERの『Nドライブ』があるけど、こちらはWindowsのみのサポートなので5GBは魅力的なものの、僕の環境にはマッチしないので使っていない。


『ZumoDrive』はiPhoneアプリもあるので急にそのファイルが必要になった時でも安心。残念ながらiPadアプリは無いので、iPadの時にはSafari経由でアクセスすることになる。


Dropbox』はどちらかと言えば、ローカルファイルのうち、バックアップが必要そうなファイルの置き場として利用することにした。『Dropbox』は他のサービスとの連携が多く、連携して進化しているサービスなので今後は利用方法が変わるかもしれないけど、当面はバックアップエリアとして考えている。


他の人とのファイルのやり取りは『box.net』にした。『Box.net』は『ZonoStyle』で知ってiPadiPhoneと一緒に使うのであれば非常に便利。前提がCollaborationなので、クラウド環境にファイルを置く、だけではなく、この辺の細かい部分が良く出ている。


この他にも『GoAruna』とかもあったんだけど、『Box.net』を優先したので『GoAruna』も保留ステータス。


 


こう見ると、自分の環境(持っているデバイス)を考え、それぞれのサービスを無理に使うのではなく、『強み』の部分だけを使うのが実は一番シンプルに使えることが身をもって理解できる。ただし、『Dropbox』のように他のサービスと連携して進化していくものがあるので定期的な振り返りは今後も必要だろう。最後に、『SugarSync』のように自分サービスの中だけで進化するのは前時代的と感じるのは僕だけじゃないはず。きっと『SugarSync』は今後も使わないんだろうな・・・。