『編集』ってなにも本や出版だけの話じゃないよね


コースター


昨日は『zonostyle』の倉園さんと一緒に美味しい料理をいただきながら『編集』談義に。『Nozbeクリエイティブ仕事術』と『Nozbe』、そして『GTD』の関係で僕が思うところからスタートさせていただきました。以前にこのブログでも書いたけど、『Nozbe』は素晴らしいツールだけどGTDを理解して、継続して使っていきながら自分でどんどんモディファイしていかないといけないので正直にいえばなかなかハードルが高い。でも『Nozbe』がきっかけで「上手な」タスク処理の『スイッチ』を入れられたらきっとうまく処理できるようになると思う。要はその『スイッチ』は人それぞれだし、『Nozbe』にしても倉園さんの公式本にしても使った人(あるいは読んだ人)全員の『スイッチ』を押せるわけではない。でも編集されていないものにはその可能性はきっと無いんだろうな。




"できるポケット [公式ガイド] Nozbe ノズビー クリエイティブ仕事術" (倉園 佳三, できるシリーズ編集部)


 


別に『編集』って本や出版に限ったことではなく、素材をどう料理してあげるか、って考えると料理でも音楽でも、はたまたビジネスでも同じなんだよね。ちょうど昨日お邪魔したお店の一品もそういう品々でした。


 


冷や奴


これは「冷や奴」だけど、使っているのは豆腐、おろした生姜そしてかつお節といういたって普通の材料。お醤油はだし醤油というか、ほとんどだし汁のような感じのものだったけど、それ以上に感心したのはちょっとした工夫。豆腐はほぼ一口サイズに切られていて、それぞれの豆腐の上に生姜が乗せられていて、最後にかつお節がたっぷりかけられている。小皿に豆腐をいくつか取って、お醤油をかけるとかなり生姜の味が利いてとても美味。かつお節に隠されて最初その生姜に気づかず、美味しく感じた後に「なんだろう?」と思わせる。


 


トマトポン酢


こちらは「トマトポン酢」。実は早めに来た僕は一人で先にこれを食べて、冷や奴同様に感心していたところに倉園さんのリクエストもこれだった。ドレッシングと違ってトマトの味を殺していないんだよね。他にも食べたんだけど食べるのと話に夢中で写真におさめませんでした。


 


これも一つの編集だと思うんだよね。目の前や手元に何かしらの材料があって、それを届ける相手がいて。その相手にどう受け取って欲しいか、どう感じて欲しいかを考えて手を加え、時には組み合わせてカタチにする。文章なんかだったらコンテンツかな。


僕もこのお店、先週下見したんだよね。昼間に場所の確認をした時にちょうど「戸」が開いていたので中に入ったら「今はランチをやっていないんですよ」って言われたんだけど、ちょこっと話した感じで『大丈夫』って確信があった。実際、料理もお店の雰囲気も、そして音楽もすごく良かった。このお店をチョイスしたのは僕の『編集』。


 


いい編集をするには常に美しいもの、美味しいものに触れていないとダメだよね、といいながら時間はあっという間に過ぎた感じ。ちょうど昼間にハービー・山口さんの新しいフォトエッセイ集を手に入れたのでハービーさんの写真を見ながら話をしていたら倉園さんがカメラというか写真に目覚めたとか。『zonostyle』がさらにかっこよくなるのか、ちょっと期待!