ポイントカードやクーポンには果たして顧客グリップ力があるか その2


昨日の続きで、今度はヨドバシカメラのポイントカード。


家電量販店は随分と昔は『さくらや』を好んで使っていたけど、『さくらや』が何となく低迷し出してからはずっとヨドバシカメラでいろいろなものを買っていた。新宿にまとまってある、という利便性と常にポイントがそこそこあるような状況だったので、バラバラにポイントを蓄積するよりかはヨドバシポイントに集約した方が利用価値が高い、と思っていつもヨドバシカメラを利用していた。そう、もうこの時点でポイントで縛られてますね。実はヨドバシカメラに限らずポイント還元型量販店の価格はそんなに安くはなく、ポイント還元されて初めてかなり低価格になる設定になっている。実際にHDDなどPC周辺機器を買おうかなと店頭で見て、買わずに帰ってきてAmazonで見るとポイントを還元した価格よりもAmazonの方が安いというケースが結構ある。『価格交渉ができる』という意見がある人もいるでしょう。でも、僕は限られた時間に複数店舗を歩き、交渉する方がコストが大きいと考えます。


話を戻して、ヨドバシカメラのポイントカードを持たなくなってからの購買基準は『今(あるいは今日)必要なものかどうか』だけ。翌日以降の入手で間に合うのであれば、Amazonでも十分対応できる。だから店頭で迷うこともないし、『どうしよう』と思ったら買わない。お陰で僕の買い物時間は非常に短い。


 


マーケティングでよく言われる『顧客の囲い込み』は顧客側から見ると思考を停止させる手段のようですね。『囲い込まれて』満足を得る人は別ですが、少なくとも僕はニュートラルに商品やサービスを選択したいので納得したもの以外はポイントに縛られないようにします。