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『スマートフォンが変えるニッポンのケータイ業界』 日経新聞電子版有料会員向けセミナーに参加


今日は日経新聞電子版の有料会員向けのセミナーに参加しました。ブログにも書いたけど、ちょうど先週に日経新聞電子版のiPhoneアプリがリリースされたこともあり、セミナー開始前には積極的にiPhoneアプリiPadでも)をアピールしていました。


 


セミナーの方は2部構成になっていて、



第1部


『日経電子版の「スマートフォン」に対する取り組み』


スピーカー:日本経済新聞社 デジタル編成局事業企画部 赤沢 大典 


 


第2部


スマートフォンが変えるニッポンのケータイ業界』


講師:ジャーナリスト 石川 温


というテーマ。赤沢氏のイントロ部分のアプローチが個人的には面白く、「10年前は『携帯 + PDAスマートフォン』だった」という話があり、僕もその頃はP-inを差したVisorだったな、と思い出しながら聴いていました。スマートフォンってへの取り組みってタイトルが赤沢氏の中では若干違和感があるようで、『日経電子版の「マルチデバイスへの取り組み」』というテーマで話が展開。


今年3月にスタートした日経新聞電子版も今では有料会員が7万人を超え、うち70%以上が毎日アクセスしているとのこと。そして1万人近くがiPhoneでアクセスしていることが分かった、と(この辺をすばやくチェックしていることが素晴らしい)。赤沢氏曰く、世の中のiPhoneユーザのシェアと日経新聞電子版ユーザのiPhoneシェアは違うと断言。実はサービスが始まってから電子版の不満点をサーベイしたところ、iPhone対応していない、という意見がかなりあり、まずはiPhoneに対応しようということになったらしい。そして、単純にiPhone対応する、ということではなく、Webベース vs アプリ、あるいは随時通信方式 vs ダウンロード、紙面イメージ vs テキスト+画像、と仕様に関しては随分と検討を重ねて現状になったとのこと。コンセプトは『地下鉄でもサクサク』。この辺は僕がブログで書いた予想と一緒でしたね。


今後は既に発表されているシャープの『GALAPAGOS』対応だけではなく、iPhoneアプリの強化や電子版そのもののHTML5対応、そしてAndroid端末をはじめとする他のデバイス対応と積極的にサポートしていく方針だそうである。更にうれしい情報としては、現状の日経ID(ログインする際に使うID)ですべてのデバイスにてアクセスできるように考えているとのこと。こうなると電子版が4000円も納得感が出てくるかな。ただし、どのデバイスでも見ることができるだけじゃなく、ユーザの用途に合わせて最適なコンテンツにカスタマイズできるかどうかが鍵になるだろう。


 


第二部の石川氏の話はほぼ既知の内容だったんだけど、誰かにまとめてもらった話を聴くことは自分の中の情報整理という意味でも有効。そこに石川氏の切り口が入っていたので非常に満足した内容だった。特に『auの逆襲』という部分ではKCP+の失敗がKDDIを本気にさせ(反対にドコモはオペレータパックが判断を鈍らせているとの指摘)、Skypeとの協業で対ウィルコムSBMのユーザを獲得するだけではなく、接続料の支出を抑える戦略というのも興味深かった。若干疑問が残った点としては、『今って、あんまり通話しなくなっているんじゃない?』ってところ。


そしてAndroidによる台湾、韓国、中国メーカの躍進は面白かった。HTCのように主要プレイヤーに直接アクセスできるCEOのリーダーシップなどビジネス視点で見ても興味深い内容でまとまった。意外なところでは、マイクロソフトWindowsフォンが運輸業界に受けていること。ポータブル端末兼社内ネットワークへのアクセス端末として活躍しているそうである(これは知らなかった)。ただ、WP7はレギュレーションをマイクロソフトが定義してしまっているので、機能面ではメーカーによる違いがないらしい。チップセットも解像度も決められている。


携帯端末メーカ(特に海外)、PCメーカ、キャリアなどこれまでの業界を超えた覇権争いが繰り広げられるスマートフォン市場はかなり盛り上がりを見せると予想しているようである。


 


デンシバ


1時間半という短時間の中ではかなり充実した内容だった。こういう機会に参加できることも電子版会員のメリットですね。アンケートに答えたら、電子版のキャラクター『デンシバ』のノートをいただきました。


 


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