『評価』は『主観』で決められる 2nd mixbeat 第8回ワークショップ


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今回のテーマは『各自の評価基準(≒判断基準)の傾向と「評価」がいかにアンフェアになりえるかを知る』。よく『客観的に見て・・・』と言われるが、そもそも客観的に物事を判断することは不可能に近い。つまり『主観』というバイアスが掛かっている。そこで今回は『偏差値』を利用してバイアスを補正する、という試みをした。この辺は担当事務局が河野さんという部分が大きく反映されている。『偏差値』といえば僕らの世代はずっと付き合ってきた言葉だけど意味や目的を正しく理解している人は意外に少ない。そう感じたのは大学の時、社会統計学の時間に周りの同級生がかなり理解不能状態なったのを見て、文系思考だと厳しいのかも、と思った。今回の塾生もどこまで理解できたかあやしいものである。まあ、それは置いておくとしても、共通の事柄を評価した時に『主観』というバイアスが掛かるから、標準偏差を計算して偏差値を出し、その値で補正する。この補正をすることでランキングなどは変わらないかも知れないけど、『距離』は変化する。『距離』というのは点数の差など。例として、M-1の採点表で実際の評点と偏差値でバイアスを掛けたものを使った(このM-1も河野さんらしい)。


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予備知識として、偏差値をこっしーが説明しようとしてちょっと状況が変わった。本人は理解しているつもりだったけど、人に説明できるほどは理解していなかった。更に説明用のスライドは修正前のバージョンというハプニング続き。こういう経験もmixbeatならでは。


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これらを踏まえて、宿題だった過去のmixbeatのデキを評価した点数を同じ手法で見てみた。ちなみに僕の評価軸はこんな感じでした。


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そして結果を『コレスポンデンス分析』してポジショニングマップを作り、スライドで投影。正直、これはかなりハードルが高かった。たまたま僕はそういう会社にいるから抵抗はないけど、塾生たちにはかなりのパンチ力があっただろう。


午後は『「最も素晴らしいと思う店舗と、その理由。」を、約3分間で述べよ。』というお題でプレゼンし、みんなが評価し、その評価傾向が近いかどうかをチェックする、というワークをしてみた。僕のプレゼン側の一人として参加。僕は小田急喜多見駅前の『ブックスGORO』を挙げてアピールポイント以下とした。



午前1時までオープンしている

文庫は新刊(今月、先月、先々月)でまとまっている

無駄なPOPがない

店員が『本』に対して愛着を持っている

通路を広くとっている

レイアウトをよく考えている

雑誌は壁面

背の低い本棚



そして単行本やビジネス書は極端に絞り込んでいる。これによってターゲットを明確にして、限られた顧客には快適な空間を提供している。よくある書店の規模で全方位を狙うとどれも中途半端になり、大型店やamazonのようなところには勝てない。実際、僕はこの書店に週2回ぐらいのペースで行っている。


こんな感じのプレゼンをし、各人の評価を評価軸を前に貼りだし、中身を見ながらマッピングをする作業をしてみた。


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なかなか盛り沢山で消化不良気味のワークショップでした。こういう時は復習が大事ですね。