アウトプットで得られる自分専用の『フィルター』



河野さんのブログの『crossreview』のデータは興味深かった。僕も自身のレビューを改めてチェックしてみると、概算で平均『8』ぐらいになりそう。実際に『5』点以下の評価を付けているレビューもあるけど、圧倒的に少ない。実際に読んだすべての本を『crossreview』に書いている訳ではないから、ある意味『紹介に値しない本』は自然と『フィルター』に掛かっているんだろう。一方、低めの評価をしてもレビューしている本は『やめた方がいいよ』的な気持ちがあるので、これはこれで意味があると思う。そういう意味でも、『crossreview』と仕掛けによって得られる効果というか、意義は達成できているのではないかな。

 

僕にとってネットの情報をどう整理するかはいつでも大きなテーマになっている。もういろいろな情報を得られることには価値があまりなく、自分に必要な情報をどうフィルターしてノイズを減らしてくれるかに価値があると思っている。その一例が『Twitter』。積極的にtweetする訳ではなく、僕と感覚的にフィットする人をフォローして情報を整理するのに役立っている。まさしく情報の『フィルター』である。『List』は気付きでもある。だから僕が『List』を作るのではなく、僕を含めて作ってもらっている『List』に価値があるのでTL以上に楽しみにしている。ちょうど、自分でネクタイを選ぶと決まって同じようなものを選択してしまいがちだけど、人に選んでもらうと自分では絶対に選ばないようなものを手にすることができるのと同じ。

 

この『フィルター』という機能はソーシャルメディアの1つの側面でしかないけど、『フィルター』だけを手にすることができないのが面白いところ。つまり、良い『フィルター』を手に入れたければ、自分自身がたくさん価値のあるアウトプットをしないと手に入らない。上のTwitterのListを例で考えると、相手にとって価値のあるtweetをしていないと相手はリストに入れてくれない。結果、自分自身、価値のある『フィルター』を手に入れることができない。これってすごく平等で好き。

 

僕はAmazonのレコメンドで何かを購入したことが一度も無いけど、ソーシャルメディア上やソーシャルメディアで知り合った人からレコメンドされたものは意外と購入している。機械じゃなくて、僕には『誰』が重要で、その『誰』との距離感が更に重要。そのためにも、もっとたくさんレビュー(=アウトプット)しようかな。