初めての購入 『The Big Issue』

記憶が定かではないが、この雑誌の存在を初めて知ったのは村上龍のエッセイか、メルマガだった気がする。繁華街で偶に見かけてはついついタイミングを逸して確かめてみるまでいかなかった。ちょうど、西新宿に仕事で出かけ、新宿三井ビル前で見かけたので購入してみた。
今回の『The Big Issue』はこんな感じ。
Big Issue 128号
写真に写っている折り紙はこの雑誌を購入する時に販売者の方からいただいたもの。きっと某かの工夫というか、特徴を出そうとしてのアイデアなんだろう。接客の合間で一生懸命折っていた姿が印象的だった。雑誌の中身も読んでみると結構楽しめて、リレーインタビューにしても、特集の「手塚るみ子 x 赤塚りえ子」の漫画家の娘対談も面白かった。巷の雑誌よりも良くできている。
この『The Big Issue』という雑誌は路上生活者の社会復帰を目的としたビジネスモデルである。理由はいろいろあるだろうが、路上生活という底辺の生活をしながらも諦めることなく社会復帰を目指すための支援で、雑誌料金 300円のうち、160円が販売者の手元に入るようだ。何らかの支援に依存せずに、自力で社会復帰しようとする販売者の方々の姿勢には応援したくなるし、単に募金するような形の支援ではなく、正当なビジネスで支援できるこの仕組みは僕も賛成。「何かに依存する」というのは、「放棄する」と同義語だと思うので僕はあまり募金という制度も好きではない。今回、この購入がきっかけで継続して購読してみようと考えている。場所は毎回違うかも知れないけど。

『The Big Issue』のWebサイトもあり、目的なども明確に開示されている。
Big Issue Web Site

〜Webサイトから〜
社会的企業 -ビッグイシューの考え、したいこと』

  1. 民間の力を強める社会的企業
  2. 路上の雑誌販売、四重苦に挑戦
  3. さわやかな街角コミュニティ
  4. ホームレス、自立への3つのステップ
  5. 非営利団体ビッグイシュー基金
  6. 敗者が復活しやすい社会へ

今後は、こういう活動が社会の中でより重要な役割を果たしていくことだと思う。