集合知を証明? いや、大事なのはディスカションプロセス

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今日はmixbeat2期生3回目のワークショップだったんだけど、期待以上に得るものがあった。河野さん、担当事務局の藤田さん、担当塾生のこっしー、かねちゃんには感謝、感謝。
テーマは「コンセンサスゲーム」のmixbeat改良版を実施。通常のコンセンサスゲームは個人での回答精度よりもチーム(集団)でコンセンサスを取りながら得られた回答の方が精度が高い、というものを研修の一環として実施することが多い。よく言われる『集合知』でもあるが、コンセンサスを取る、ということでベクトルが合い、集合知が得られやすいと考えられる。今回のワークショップポイントはその「結果」を比較するのではなく、「プロセス」部分を重要視している点が大きく違い、また非常に短時間でそのプロセスを実施するところに特徴がある。あ、こういう風に書いちゃいけないんだ。では、正確に。

テーマ:『会議や打ち合わせにおいて、最適な結論を出すには?』
目的:自分以外のいろいろな視点があることを体感する
   会議中の自分の振る舞いを知ることで、より有意義な会議への参加ができるようになる
方法:コンセンサスゲーム(mixbeat改)

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まず各人が問題への回答を10分で行い、チームを2つに分け、1つのチームが実際にチームにてディスカッションの行う(30分)。もう一つのチームはOne on Oneで発言のすべてを記録する。この「すべてを記録する」というもの重要で、本人には記録と独自に作成したフィードバックシートにて「振り返り」ができるようになっている。さらに、ディスカションすべてをビデオで録画し、ICレコーダで録音をすることで、ディスカションの後すぐに「振り返り」作業ができるようにしている。ビデオはSDカードに記録されるものを利用したので、PCですぐに任意のところにスキップできる。つまり記録者からフォードバックを受けた時に記憶ではなく、動画で再確認できるようになっている。
お題の1つ目は、『一人当たりのアルコール消費量が多い都道府県は?』で、塾生の出身都道府県を中心に10個の順番付けをした。実際にチームの個人回答平均よりもディスカション後のチーム回答の方がスコアが上回っていた(スコア付けも独自ルール)。個人的にはここで使用したデータに非常に興味があり、この辺の話は別途することにしよう。
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2つめのお題は、『mixbeatをやっていくうえで、塾長が大事に思っていること』を10項目から順位をつける。これは1題目と違って定量化しにくいお題なのでコンセンサスゲームのお題に近いが、ルールをmixbeatルールにすることで同じ流れで実施した。スコアの結果だけを見ると集合知が有効だった。
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スコアの結果を比較するよりもディスカションプロセスをチェックして、可視化することでいろいろな分野に応用できそうだ、というのが河野さんを含めた感想。特に新人研修や合併などで異文化にて育ってきた人たちを共通のフレームワークで考えることを定着させるには有効的だと思う。通常のコンセンサスゲームよりも、mixbeat版の方がベターだろう。この辺は今後、形にしていくべき部分かも知れない。
今日はこれだけではなく、事務局メンバーでのゲームの実施。僕の個人回答はメロメロでした。そもそもシナリオが完全に破綻していて、これじゃ塾生に何も言えない、ってぐらい酷かった。反省というレベルではなく、結構凹んだゲームでした。