自宅の無線LANアクセスポイントを変更してみた


"NEC Aterm WR8700N(HPモデル) PA-WR8700N-HP" (NEC)


これまで自宅の無線LANのアクセスポイントとしてバッファローのWHR-HP-G54を使っていたんだけど、よく無線が切れるようになってしまったので刷新することにした。ずっとアクセスポイントはバッファローを使ってきたので今回もバッファローの最新機種WZR-HP-AG300Hにしようと思っていて、amazonで予約を入れていた。が、発売が約1ヶ月延びたようなので、急遽、NECアクセステクニカのAterm WR8170Nに変更して購入した。


今回のアクセスポイント変更を機に実現したかったことは、


MacBookiPad、iPhone4とIEEE802.11n対応デバイスがあるので。



  • 2.4Ghzと5GHzの両周波数帯が利用できる


今後TVを含めてネットの回線を利用する可能性があるので、複数の周波数帯を利用できるもので対応したい。



  • アクセスポイントに外付けHDDを接続して簡易NASを実現したい


無線接続するデバイスが多くなってきているので、ローカルのディスクにファイルを保存するのではなくNAS上でお互いにファイルを利用したい。が、仕事ほどニーズが高くなく、できればベターというレベル。


"BUFFALO 節電+USBポート搭載 11n/a&n/g対応 ハイパワー 無線LANルーター AirStation WZR-HP-AG300H" (バッファロー)


 


Aterm WR8170Nはこれらを満たしていたし、プロバイダーからレンタルされているブロードバンドルータAtermシリーズなのでネットワーク機器としては元々信頼度もあり、安心してチョイスした。しかし、ここに落とし穴があった。


 


商品がamazonから届き、週末に変更設定をしたんだけどマニュアル通りにすると全然設定ができない状態が続く。理由は、ブロードバンドルータAtermでアクセスポイントもAtermのため、初期設定の仕方が同じ方法になっている。特にIPアドレスを使わないブラウザからURLを入力するやり方だとブロードバンドルータに接続されてしまう(DHCPブロードバンドルータにまかせ、アクセスポイントはブリッジ接続するため)。実はマニュアルにはIPアドレスが競合する場合、という形で対応方法が記載されているんだけど、初期設定の場所にはなく、あくまでもトラブルシューティングの一項目として記載されている。


ネットワークのルールやネットワーク機器の構造、役割を理解しなくても無線LANが組めるように簡易マニュアルや簡易設定を組み込んであるんだけど、この通りにできない場合(予想すると結構な確率で発生しそうな気がする)にはいきなりネットワーク機器の設定が必要になる。普段からコンピュータを利用して仕事をしている人でもネットワークのコンフィグレーションができる人はかなりレアな存在だと思う。そう考えると、設定方法からマニュアルなどを含めて根本的に見直す必要なある部分なんじゃないかな。特にこれまでの家電製品がTCP/IPのネットワーク上に乗るデバイスになってきていることを考えると利用ユーザのスキルも変化するのでコンタクトセンターの1件あたりの処理時間が増大し、結果的にコスト高、あるいはサービスレベルの低下を招くおそれがある。


 


ところで、Aterm WR8170Nの製品そのものの感想だけど非常にいい。IEEE802.11b/g/nのマルチでも問題なく利用できている。ただし、NASは『簡易』であり、会社で利用するようなファイルサーバ的な利用度合いが高いのであればちゃんとNAS製品を利用した方がいい。