AmazonのiPhoneアプリの『フォト検索』ってどうなの?

iPhone Apps Amazon


実際に実験をしたのはmixbeatの合宿の時。


iPhoneAmazonのアプリを入れてWebから入力してカートに入れた情報と連動して、ちょっと感動(データは共通なので当たり前なんだけど)。僕の場合、レコメンドで買うことがないし、プライム会員なので気になったものをそのまま注文できることはメリットが大きい。このアプリの良いところは機能を『てんこ盛り』にせず、iPhoneを利用している時に必要と思われる機能を絞っているところ。


利用シーンを考えるとiPhoneAmazonに接続する時とPCで接続する時とでは気持ちが全然違う。iPhoneで利用する時には話の中で出てきた本やその他の商品、あるいは電車の中で気になった本を素早くチェックする、あるいは注文することが求められる。PCの場合には購入意欲が万全の時もあれば、検索で使いたい時も結構ある。そんなシチュエーションを憎いくらい考えてそうな感じを受ける。


 


このアプリの目玉は『フォト検索』。最近は何かと画像認識が話題になっているけど、AmazonではアプリからiPhoneのカメラを起動させ、商品の写真を撮影して送信することで『目的の商品はこれですか』と返してくる。タイミングに因るけど数分でメールが届き、アプリ内の状態も変わる。


 

Amazon_フォト検索1


最初はちょっといじわるな写真を送ってみた。僕が持っている『LUMIX LX3』にレンズアダプターを付けてフィルターを付けた状態を撮影。更にブランドなどが分かる部分が写らないような角度で撮ってみた。実際に識別されたのは『CANON Power Shot S90』でした。が、意外といい線いってると思います。普通のコンデジじゃなく、同じ路線上の機種であることはたしか。ちょっとビックリ。


"Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) LX3 ブラック DMC-LX3-K" (パナソニック)


 

Amazon_フォト検索2


そして今度は本の表紙を撮影して送ってみました。『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』の表紙がちゃんと認識できるようにして送信。これはドンピシャでした。まあ、本で表紙を撮れば当たり前かも知れないけど、そう思うのは人間だけでロジックで認識することを考えると結構使えます。


"デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)" (ティム ブラウン)


 


mixbeatの合宿中だったので河野さんに見せながら実験をしていたのですが、河野さんのコメントは『凄いのは分かるけど、でも使う?』と醒めた発言。まあ、タイトルが分かっている本や型番が分かっている商品であれば敢えて写真で検索しなくてもテキスト入力すればいい話なんですが・・・・。でも、こういう技術を機能を削ったアプリに入れている試みに拍手を送りたい。即、売上には結びつかないかも知れないけど、ここで得られた知見はきっと他の部分で応用できるでしょう。精度が上がれば、画像ベースでのレコメンドが来るよね、きっと。本はともなく、デザインされたものには好き/嫌いがはっきりするだろうし、色とかも含めて好みが如実にでるだろうし・・・。今後の拡張に期待!