「顔のない男」 北森鴻
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/10/11
- メディア: 文庫
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甘さの部分は最後まで読みきった時にも、空木と持田の人物像があいまいで、何が彼らを駆り立てたのかよく分からない。もしかしたら、そこには意味が無いために活字を割かなかったのかも知れないが。それとちょっと凝り過ぎ感がある。元から文章がうまいので、そこまで「枠」を気にしなくても良いのではないだろうか。
ストーリーの途中では他のシリーズでおなじみの三軒茶屋のビアバーが登場する。主シリーズではないため、マスターの描写は出てこないが、北森ファンにはちょっと笑いが出るシーンである。