「十二月のひまわり」 白川道
- 作者: 白川道
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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この「12月のひまわり」には5編の短編が収められているが、ドラマ性はタイトルにもなっている「12月のひまわり」か。主人公の相楽のキャラクターは白川作品で最も多く登場するタイプで、世捨て人的な生き方をしながら一つの「筋」みたいな部分への拘りを心の拠り所として生きている。この手のキャラを書かせたら、最高の作家である。そういえば、白川道って実力がありながら賞って取っていないんだよね。「無冠の帝王」という言葉がピッタリとくる。
どこかのタイミングで過去の白川作品も含めて、書くことにしよう。この作品を読む人は、その前ににデビュー作の白川作品に触れてからの方が良さを満喫できるだろう。