「そんなんじゃクチコミしないよ。」河野武

友人に勧められて思わず買ってしまった一冊。自分自身の中で何かモヤモヤしていたものが、一気にスッキリとしたような感じ。

最初の会社で広報、宣伝、販促をすべてこなしていたので河野さんの「広報と広告両方の視点が大事」というのは非常に共感した。またそこの創業社長から「自分自身を売り、会社を売り、最後に商品を売るんだ。営業マン自身も会社も信頼されないところの商品をお客さんは買わない。」と言われたことも自然とリンクした。

マーケティングを考える者として、ぼくが気になるのはこれが売上にどのくらい貢献できたのかという点です。
そうですよね、PVもクリック数も指標ではあるけれどゴールではないはずです。

大事なことは過大評価せず、インターネットの強み、インターネットの価値の本質を見極めて利用することです。
私もそう思います。メディアやチャネルの長所・短所を理解し、投入出来るバジェットと期待するリターンをどう得るのか。その中でのネットの位置付けがあるはずだと思う。

最後の座談会のように、立場が違ってもマーケティングにたずさわる方には是非じっくりと読んでもらいたい一冊です。