「心臓と左手 座間味くんの推理」 石持浅海
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 新書
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最後の「再会」は「月の扉」の11年後であり、この作品だけは別格。座間味くんが推理をするところは同じだが、ロジックに頼っていないためにストーリーが生きている。石持浅海=本格推理小説家とよく書かれるが、「本格」に拘らない方が良いのではないか。こう言ってしまうのは、プロの作家の作品を「習作」と言いながらも石持浅海の作品が好きなんでしょう。「どこが・・・・・う〜ん、よく分かりませんが」、ふと友人に言われた言葉を思い出した。
「好きに理由は無いけれど、嫌いにはいくつもの理由がある。」