「しないことリスト」 日経ビジネスAssocie

田英夫氏(早稲田大学ビジネススクール教授)の競争を勝ち抜く企業の「マイナスの差別化」戦略は特に面白かった。付加価値を上げるためにどんどん加えるのではなく、既存のビジネスモデルから不必要と思われるポイントをどんどん削ぎ落としてコアを明確に打ち出す。サウスウエスト航空やスターバックスの事例は有名であるが、その後に登場する「カーブス」は妙に納得した。

「マイナスの差別化」は大資本でない、あるいはシェアが小さい企業のゲリラ的な戦略としては有効だろう。この戦略が功を奏し、シェアが拡大すると新たな戦略を強いられる気がする。身近なところでは、ソフトバンクが打ち出した「ホワイトプラン」が類似的な戦略かも知れない。