初回から熱いディスカッションに 『電子書籍 朝勉強会』に参加


以前から企画されていた境さん主催の『電子書籍』朝勉強会が今日からスタートした。当初は朝6時〜という予定だったけど、実際には6時半〜で新宿-代々木の間の某所で開催。予定は1時間だったが、参加者の全員のその後のスケジュールに余裕があったことで、9時までという長丁場のディスカッションだった。この時間だと誰しもがメールや電話などで邪魔されることがなく、集中してディスカッションに参加できるメリットがある。一方、半分ぐらいの方は早起きというよりも、昨日からの延長で参加する、という感じだった。


境さん自身は本の著者という立場で電子書籍に個人的に取り組んでおり、Podcastやメルマガなどではかなり有名な存在である。今回の参加者も元々何かしらで境さんと繋がりがあり、出版、ライター、Webデザインと何かしらで電子書籍に携わっている人たちの中、僕だけが異色の立場で参加させてもらった。幸い、境さんのPodcastもメルマガを見聞きしているので情報レベルの差はそれほどないだろう。まあ実務や技術的な部分は、僕の場合本業ではないのでその差はあるけど、逆にCRMに繋いでいく部分のアイデアでは役に立つのではないかと思う。


ただディスカッションするだけではもったいないので、時間が時間だったけどUSTREAMで中継した。これはその時のアーカイブ版。


 



 


事前に境さんがこれまでの研究成果(?)を3ページのレジュメにまとめてくれたので、このレジュメに沿って進行した。レジュメといっても結構ボリュームたっぷりで、


  • ソーシャルメディア・プレゼンス

  • 書籍のオフィシャルサイトの重要性

  • 書籍のオフィシャルサイトを立ち上げるときのポイント

  • 電子書籍の「読者」を対象としたプロモーション

  • 書籍プロモーションにおけるベストプラクティス

  • 書籍プロモーションの期間


が大きな項目で、境さんからは事例も多く紹介された。


ディスカッションの中で非常に興味深い話題になったのが、コミュニティの上手な利用方法ということで、ちょうど今開催されているコミケと比較しながら、これが日本では有効な手段の一つかも知れない、という話になった。このアイデアを紹介したのは伊藤さん。伊藤さんの解説によると、コミケには顧客獲得手段、マネタイズなど学ぶべきポイントが結構あり、一例としてはフリーミアム戦略を随分と前から実施されているようである。現状の電子書籍に於ける最大の課題は一部の著名な作家を除くと『マネタイズ』で、つまりビジネスベースに乗らない(=利益がでない)ということを考えると非常に魅力的なベストプラクティスかも知れない。


 


朝からかなり濃厚なディスカッションだったので、終わった時には『脳が疲れる』程よい疲労感があった。次回に向けて自分なりにいろいろまとめておかないと大変だな・・・という実感。でも次回が楽しみ。