あなたのその服って『やる気スイッチ』が入りますか?


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夏前に断捨離でなにも感じない服を大量に処分したんだよね。結構な量で、そのほとんどはユニクロの服だった。その山を見た時に、「これから服を買う時は自分の心が感じないものは買わないようにしよう」と誓った。その後、最初に買った服はGAPなんだけど、その中のデニムが本当に心地よくて、ローテーション頻度がホントに高い。デザインとか素材とか、あるいは着た時のシルエットとかではなく、そのデニムを着て歩いた時に感じる感触が何とも言えない。ちょっとマニアックな表現をすると大腿四頭筋、特に膝の上の内側の筋肉がくすぐられる感じがする。つまり歩けば歩くほど刺激を受けて、気持ちはどんどん前向きになる。仕事の時にはやる気モードというか、まるで戦闘モードに入っていく。


 


実はこのデニムを買った時に値段を見ていなかったんだよね。試着して、あまりの心地よさ(この時は歩いていなくて、着た時に「あれっ?これって気持ちいい?」って思った)でそのまま「これお願いします」と言ってしまった。後で値段を見たら、12,000円だった。他の人は分からないけど、僕にとっては今までで一番高いデニムで、かつ普通に値札を見ていたらきっと買ってなかった気がする。


でも、会社員生活を辞めてからスーツを着なくなりデニムが毎日の服になったので、このデニムが僕の仕事のパフォーマンスに直結するなら「まあ、いいか」ぐらいの気持ちで自分で自分を納得させていた。が、これが予想と違って、僕の『やる気スイッチ』を確実に『On』にしてくれるアイテムだった。


他にもいくつもデニムを持っているけど、こんな感覚にしてくれるものはない。僕自身が過去に買った服で同じような感覚を感じたのはゴルチエとイッセイの服かな。着た瞬間、あるいは包まれた瞬間に気持ちというか、心が全然違う感じになることが分かる。このGAPのデニムは動けば動くほどその気持ちが上昇していくことを考えると、今まで以上の効果(?)かも知れない。


 


服を選ぶ基準って人それぞれだからあれこれいうことじゃないんだけど、このデニムみたいに気持ちを変える服に出会えることは少ないので、何かを感じた時には「買い」だと思う。それも見た目じゃなくて、手に触れたり実際に身体に触れた時にどう感じるかの感覚を優先する。そしてちょっと高くても他の部分で調整や許容できる範囲であれば迷わずチョイスする。


実際に好きな服は長く着るので経済的にも却って安上がりだと思う。僕のお気に入りのゴルチエのジャケットは大学時代に買ったものなので20数年前の代物で、今でも着るしね(体型を維持するモチベーションにもなるよね)。20代後半に買ったイッセイの服も大丈夫。逆に処分した服の山のほとんどはここ数年以内に買ったもので、捨てる時にも特別な感情が無かった。心が感じる服を買うってことはすごく大事な気がする。


 


そして今週。そのGAPのデニムの色違いを買った。インディゴの濃いやつ。素材もデザインも一緒だけど加工度合いがちょっと違って、作りたてに近い。着続けることで僕の身体に合ってくるかと思うと更に楽しみがプラスされている。


 


街は秋色の服でいっぱいだから「感じる服」を見つけにいきませんか?