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一冊の本の中で気になった部分を紐解くと・・・

Book Movie Music Life


多摩川


音楽や本の世界で新しいアーティストに触れる、新しい作家に巡り会う、そしてそれが自分自身の感覚にフィットするにはちょっとした冒険が必要かも知れない。偶然手にした本の中に書かれた一行が妙に気になり、その糸をたぐってみたら面白い結果に繋がる。今回はそんな出会いだった。




"「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)" (山竹 伸二)


 


書店で偶然手にした本は『「認められたい」の正体 承認不安の時代』(山竹伸二)でその中に漫画の『ソラニン』についての記述があり、漫画をほとんど読まない僕はその存在も内容も知らなかった。普段であればそのまま読み進めてしまうところなのに、なぜがその数ページが気になり、その足でネットカフェに行って実際に読んでみた。




"ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)" (浅野 いにお)


漫画のソラニンヤングサンデーに連載された作品で全2巻あることは道すがらiPhoneでチェックしていた。こういう時のiPhoneWikipediaは本当に力強いと思う。2巻の漫画はそこそこ面白かったけど、みんなが絶賛するほどの印象はなかった。そして昨年この漫画が実写の映画になったことも気になってこれも借りて見ることにした。


 




"ソラニン スタンダード・エディション [DVD]" (三木孝浩)


前置きが長くなったけど、映画の『ソラニン』は不思議な映画だった。見ている途中は「ああ、非常に原作に忠実な映画だな」と思いながら、正直にいえば「ここまで忠実に再現しなくてもモチーフとして原作を使い、もっと違う映像でも良かったんじゃないか」と思いながらその映像を見ていた。


主人公の種田と芽衣子が住むアパートが小田急和泉多摩川であることもすぐにわかって、あまりにも身近な場所で撮影されていたことにちょっと驚きだった。多摩川の土手のからの景色や多摩水道橋を渡るシーンも今は登戸側に向かっているんだな、なんて思いながら画面を見つめていた。TVもほとんどみない僕にとって宮崎あおいの演技をじっくり見るのもきっと初めてで、見ている時には何ともないのにすべてを見終わった後に彼女の圧倒的な存在力というか、彼女をイメージして作られた作品なんじゃないか、と思ったぐらい。他のキャスティングも抜群で、ビリー役の桐谷健太と加藤役の近藤洋一は役がはまりすぎの上、演技の味がにじみ出ていた。


でもね、それ以上に打ちのめされたのはエンドロールのバックでかかるASIAN KUNG-FU GENERATIONの『ムスタング』にやられた。


また泣いちゃったよ。