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GTD x Nozbe x 実践の繰り返しのために 『Nozbe クリエイティブ仕事術』 倉園佳三&できるシリーズ編集部




"できるポケット [公式ガイド] Nozbe ノズビー クリエイティブ仕事術" (倉園 佳三, できるシリーズ編集部)


この本のレビューを書くのは正直難しい。なぜなら内容の良し悪しだけで完結するものではなく、GTDを理解し、Nozbeの機能をわかった上で、『実践』を踏まない限りこの本の価値には気付かないからだ。


ガジェット好きでライフハックネタが好きな人はデビット・アレン氏が書いたGTDの本のどれか、あるいはすべてを読んでいるだろう。まあ僕もその一人だけど(全部読んだ方のね)、内容を理解できただろうか。僕は最初の『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』を読んだ時に感動し、GTDを理解できたと思った。そう、思っただけで実は全く理解できていなかったのだ。こういうことは仕事の中でもよくあることで、「分かった」と「理解した」は似て非なるものなのだ。一番簡単な確認方法は「わかった」ことを実際に行動に起こしてみることだ。そしてそれが実際にできれば「理解した」と考えていいだろう。数年前、初めて『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』を読んだ時も実際に行動まで起こした。が、続かなかった。そうGTDは継続しない限り意味がないのである。




"ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則" (デビッド アレン)


 


継続しなかった一番の理由はツールがフィットしていなかったこと。GTDに従って忠実に行動を起こそうとすると従来のToDo向けのアプリケーションやツール類ではフィットせず、ほぼ断念する羽目になる(実際に僕がそうであったように)。だが、Nozbeはそこをツールという側面ではかなりの部分をカバーしている。


  • 頭の中にあるすべてをはき出すこと

  • タスクは1アクションで複数のアクションから構成されるものはプロジェクトとして変更する

  • 日次、週次のレビューを簡単に行える

  • コンテキストを自由に設定できる


数を挙げればキリがないが、実は重要なポイント(継続するために必要な機能と言い換えてもいい)は結構ある。だが、デビット・アレンの本にはそこまで細かく書かれていない。それは特定のツールを前提に開発された考え方ではないため、そこはツールに譲っているのである。NozbeはかなりGTDに準拠したアプリケーションであるが、かと言ってそのまま使えるわけではない。UIはよくなり、それなりに感触で使えるようになりつつはあるが、それでもGTDを理解していることが前提条件になるため限界はある。じゃ、GTDを理解し、Nozbeの機能がわかればいいか、というとそれだけではないのが世の中の難しいところである。実践し、自分のライフスタイルに照らし合わせて自分流にモディファイしていかなければ継続しないのである。ここではっきり言おう。この本はそこまで使い倒した倉園さんの言葉であり、苦労した部分の抜粋であり、困った時のリファレンスなのである。


 


僕のケースを挙げて具体的な話をしよう。Nozbeを使ってGTDを実践していくとコンテキストの使い方がいまいちよく分からない。「どういうコンテキストを用意すればいいのか」、「多い方がいいのかそれとも逆か」、「タグのように複数付けた方がいいのかそれらを統合したようなコンテキストを用意した方がいいのか」と。本書に例が載っている。だが、それはすべての人にとっての正解ではない。自分流にモディファイして再度実践してみる。今後は違う部分で壁にあたる。実はこれの繰り返しで初めてGTDが自分のものになるんだけど、その時の立ち戻る場所が必要なんだよね。実はこの本はその立ち戻る『場所』なのだ。正直にいうと、デビット・アレンの本を読んで感銘を受け、GTDをやってみようと思った人はNozbeにサインアップして、この本を読んでみよう。ただし、自分のものにするには長い道のりがあることを先に言っておこう。実践して迷ったら、この本に戻り、再度アレンジにして実践する。その時の基準点がこの本なのだ。そこまで覚悟して読み→実践→読み・・・・ができたら、GTDのブラックベルトになるだろう。もしそういうプロセスを想定してこのサイズにしているのであれば、倉園さんも編集者さん(藤井さんかな)も相当深読みしている。実際のところどうなのかは別の機会に聞いてみよう。