読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

短時間で読み切る前提で書かれた潔さがいい 『情報は集めるな!』 指南役




"情報は集めるな!" (指南役)


なぜかEvernoteのノートに「情報は集めるな」と一言が残っていた。自分で書いたのに全く記憶がない。ためしにググってみると本書が出てきた。というわけで、早速購入し、読んでみることに。こういう時はあれこれレビューなどを見ずにまずは手に入れ、1ページ目をめくることから始めないといけない。本書のタイトルではないが、情報を集めて情報に惑わされてはいけない。


 


まずは結果からいうと、非常に満足した一冊だった。ノウハウやTipsといったことが良かったのではなく、『そうそう』と頷く箇所がいくつもあった。著者と考え方の観点が似ているのかも知れない。たとえば、ホイチョイ・プロダクションズの馬場の口ぐせから



「アイデアを生み出すために一番確実な方法は、面白い演劇を見たり、話題のレストランに行ったり、新進気鋭の研究者の話を聞いたり、とにかく多種多様な体験を積むこと。そうやって知識の量が増えれば増えるほど、アイデアが降臨する機会も増える。断言してもいいけど、何も見聞きしないでアイデアが閃くことは絶対にない」


そう、まずは経験が必要。「何かのために」など考えずにね。ただし、受け身で経験しても意味がなく、経験するのであれば積極的に、そしてその後に咀嚼して自分のものにしないと意味がない。


 



つまるところ、情報収集で一番大切なことは、"興味を持つ"ことである。


興味さえ持てば、自然と情報は集まってくる。


これは違う見方をすると意外と情報は身の回りにあって決して特別なことじゃない。だけど、意識していないとそれに気付かない、と同義だと思う。興味を持って意識しだすと関係する事柄にやたらと遭遇する経験は誰でもあると思う。普段、居酒屋で飲んでいるビール瓶の工場の場所を確認してみるのも面白いかも知れない。もしかしたら、意外な発見があるかも・・・。


 



新聞記事の優れている点は、極力無駄を省いた一次情報というところにある。



限られた時間の中で充実した音楽ライフを満喫したいのなら、お目当てのミュージシャンの1stアルバムを聴くことである。


こんな言葉があちこちに登場する。そして各章の最後にはイラストでまとめが記載されている。文字のボリュームからいえば1時間強で読み切れる程度。しかし、中身はかなり充実している、と太鼓判を押せる。水で薄めたような新書を読むことを考えれば新書2冊分の値段でこちらを読んだ方がいい。特にネットとツール中毒の人にはいい処方箋だと思う。