何がストレスだったのか
一人で仕事をするようになってよく分かったのはスケジュールを自分の意志で決められること。自分の意志とは無関係に、勝手に予定を組み込まれていたことが本当にストレスだったことがよく分かった。グループウェアとか共有カレンダーの弊害だね。共有カレンダーでその時間帯が空いててもわざと空けていることもあるので、『先に聞けよ』と思ったことが何度もある。結局、その時間に実施しようとしていたことができなくなり、モチベーションも下がり、結果的に残業のような形でこなさなくてはいけなく、それこそ負のスパイラルに入る。
僕は組織の中であっても、上司部下関係なく相手のスケジュールをブッキングする時にはその辺の配慮はすべきだと思う。まだまだグループウェアが貧弱だった頃や共有カレンダーの機能が未熟だった頃は予定を入れる前や入れた後でも『空いているけど大丈夫?』とか『勝手に入れたけど、OKかな?』と一声掛けていた気がする。それがいつの間にか勝手に、自由に空いていれば入れてしまえ、みたいな感じで扱われるようになってしまった。単純作業のようなものをブッキングされるのはそれでもいいかも知れないけど、いまどきの多くの人はそんなことはないでしょう。どうもキーボード越しやディスプレイ越しだと違う感性になってしまう人が多い気がする。
ちょっと前に読んだダニエル・ピンクの言葉にもあったけど、『仕事とプライベートをブレンドする』という感覚がよく分かる。仕事とプライベートのバランスをどうとるのかではない。僕の周りで楽しそうに生きている(仕事に限らずね)人はみんなそんな感じですね。やらされている感が無いからグチは出ないし、労働時間なんて気にしない。好きなことであれば集中力の持続するし、時間が経つのもあっという間だしね。
"ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代" (ダニエル・ピンク)
なんでこんな話題にしたかというと、この記事を見てちょっと違和感というか「いまさら・・・」という気持ちになったので。
ツールはあくまでも『道具』であって、その道具をどう活かしていくかのマインドセットが十分でないと何を使ってもストレスフルな仕事になっちゃうだろうな・・・。