娘の公開授業に参加して

 

今日は娘の小学校に行って公開授業を見てきた。娘が得意な算数に授業に合わせて。今は小学校三年生でも算数だけは習熟度別クラスになっていて、それぞれのクラスの人数も少な目の形で授業をしていた(こういうのは実際に目にしてみないと実感がわかない)。今回の授業は分数の足し算、それも分母が同じケースのみ。家でも算数だけは問題の出しっこしているので、何となく僕の中でも今更感が強かった。娘との間での最近のブームは素数で、まずは100までの素数を順番にいっていくゲームをしていたりする。考えてみるとこれが抵抗無くできると中学で出てくる因数分解が問題なくできると思うんだよね。僕は一瞬つまずきそうになったけど、因数分解

 

あ、そうそう分数の話だったよね。先生は黒板に四角い紙の道具を貼り付けてコーヒーとミルクのたとえを使いながら分数の足し算を説明していた(ちょうど上の図のような感じで)。これは視覚的にも日常性という部分でも非常に分かりやすい説明の仕方だな、と感心した。でもね、その後の部分は僕にはイマイチだった。『分母が同じ場合には分子だけを足せばいい』という説明で、理屈やルールはそうなんだけど『なぜそれでいいのか』がない。小学校三年生の教科書的には分母が同じ足し算で、仮分数になっても帯分数にする必要が無いようだけど分数に興味を持った子供たちには今がチャンスなんじゃないのかな。もし分母が違っていた場合は単純に足すことはできず、通分する必要があるところでもなぜ分母が同じなら・・・の根本的な部分が分かっていたら通分しなければいけない理由の自ずと分かると思うんだけど。

 

算数や数学は積み重ね型の教科なのでどこかでつまずくとその先で苦労する。だからこそ基礎部分は時間を掛けてでも理解した方がいい。だからこそ習熟度別のクラスなんだと思うけど。そして、せっかく紙の道具を使ったのであれば、3分の1の時と5分の1の時の1パーツのサイズの違い、そのサイズを同じにすることで分けたものの数が数えられるようになる。これが通分して分子を足すことだよね。単位が違うものは単位を揃えてあげないと一緒に数えられない、ということも学べる。将来、為替通貨が出てきても、根っこの部分が分かっていれば同じように考えればいい。分数の時間だから、分数の問題だからではなく、算数や数学はその考え方を学ぶ時間だと思うんだよね。理屈やルールで解く方法だけを身につけると将来、「やったことが無いので分かりません」と返事を仕事でする若者が増えると考えるのは僕だけかな。