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価格以外の付加価値 国領駅前の『安秀』にて

ずっと気になっていた京王線国領駅そばの『安秀』に行ってみた。気になっていた理由は、国領駅前の超高層(&高級)マンションの下にありながら超低価格の中華料理店なのである。一部を除けば、今や外食産業の低価格化は一つのトレンドになっている。この国領駅の周りでもマクドナルド、ジョナサン、松屋、東秀があり、『安秀』と同じ敷地内にはガストがある。そんな中、この『安秀』はランチに290円というメニューを用意している。価格だけみると吉野家の牛鍋丼や松屋すき家のキャンペーン価格などを考えるとあり得ないわけではないが、ここは注文後に一つ一つを作るオペレーションにもかかわらずこの価格で提供している。吉野家なども注文後に作るけど、ご飯の上に具を乗せる程度。でも、ここは炒め物ながらそれぞれちゃんと鍋を振っている(東秀と同じと言えば分かりやすいだろうか)。

低価格の理由は徹底したローコストオペレーションと割り切り。店はカウンターとテーブルがちょこっとで大きな店ではない。が、入って直ぐに自動券売機がある。それもメニューが書かれていない(つまり番号表示だけで、隣にあるメニューと見比べながら選ぶ)かなり質素な券売機。チケットを買って、カウンターに座るってもお冷やは出てこない。それは立ち食いそばなどである光景だけど、グラスが紙コップというのが斬新。で、こんな感じ。

紙コップ

 

通常のようにグラスでお冷やをセルフサービスにしてもそのグラスを洗う作業は残る。が、紙コップにすることでその作業すら切り捨てている。

店内には音楽が流れているんだけど、有線とかではない。CDらしきもので音楽を流している(チェックするのを忘れた・・・)。というのも、かなり懐メロ的な音楽で、僕がいた時の音楽はThe Modsの『激しい雨が』が流れていた。ちなみにこの日に注文したのは焼肉丼で、390円。こんな感じのもの。

焼肉丼

 

味は手作り感たっぷりの感じで、そう、学生の時に学校のそばでよく食べていた定食屋さんに近いかな。実際にはそれほど味は濃くないけど。

考えてみると学生が多く住んでいるような場所の定食屋は低価格でそれなりの量があった気がする。今もそうかは分からないけど、大手外食チェーンのような効率化でなくても工夫次第では味や内容を担保しながらも低価格を実現する余地があるのかも知れない。低価格が必ずしもいいわけじゃないけどね。

 

少なくとも『安秀』には価格以上のものがそこに存在している。チェーン店では決して味わうことができないものを。また行こうと思っているんだけど、ここをリピートする人って価格や味以外の『空気感』に価値を感じているのかな。素直に繁盛して欲しいと思う。