リアルな「iPhone×iPadクリエイティブ仕事術」 実践ワークショップ@アップルストア銀座


「iPhone×iPadクリエイティブ仕事術」実践ワークショップ


楽しみにしていた倉園さんの『「iPhone×iPadクリエイティブ仕事術」実践ワークショップ』がアップルストア銀座で開催され、参加してきました。以前に倉園さんの同タイトルの本を読んだ感想をこのブログに書いたけど、ワークショップの中では相当バージョンアップされていた。普段も自身のブログ『ZONOSTYLE』で日々新しいアプリやツールを研究し、レビューを継続しているけど、『今までの最高のものに出会っても満足しない飽くなき追求』がバージョンアップを生み出している。決してマッシュアップではなく、倉園さん自身によるバージョンアップというのが特徴(違いのニュアンスを感じてくれるかな)。


 


1時間半の枠としては非常にたくさんのトピックを盛り込み、プレゼントいうよりも『MC倉園』によるショウを観た感じだ。リズムがあって、オーディエンスを巻き込み、決して退屈にさせない、そんなライブなショウ。僕も伊東屋で買ったばかりのFRIXION COLORSを走らせながらメモってました(iPadも持っていったけど、内容のボリュームが多く、iPadに書いていると追いつかない)。


 


倉園さんのベースは『クリエイティブ』。デザインや広告の世界のような狭義の意味ではなく、『想像して新しいものを生み出す=クリエイティブ』という視点に立って、「何のために?」と聞かれれば、「だって、楽しいじゃん」と答える。そこには理屈などない。それから、『シンプルなルール』、倉園流で言えば『型』がぶれていないからどのTIPSを聞いてもスゥーと入ってくる。武道の『型』と一緒でそれまでに培われてきた英知が集約されて出来上がったもののように、『無駄がなく、そして美しい』(美しいことが大事で、だからこそ継続できる)。


ワークは『読む』から始まって、『校正する』、『メモをとる』、『文章を書く』、『編集する』とキーワードだけ見ると編集者的なイメージなるけど、そこはMC倉園「仕事の中でこんなシーンがあるでしょう」と決して特別な話をしているわけではなく、誰にでもある身近なシチュエーションで利用できることをさりげなく伝える(うまい!)。


僕も『ZONOSTYLE』はパーフェクトにチェックしていて、ほぼすべて試しているので理解しているつもりでいたけど、やっぱり直接聞く/見ることは圧倒的に伝わり方が違う。細かいニュアンスが伝わるかどうかでも、結果は大きく違ってくる。例えば、iPadの電子ブックリーダーとして僕もiBOOKSはもちろんi文庫HDもStanzaもGoodReader、iAnnotatePDFも使ってる。でも気ままに使っているだけだった。ドキュメントによって読みやすいリーダーがある(それは僕もそう思っていた)。だから、『ファイルをDropboxに入れておく』という『型』を作っている、と。いや〜、そこまで気づかなかった。たしかにリーダーは人間が読むためのUIアプリでしかないので、それぞれにファイルを持たせるとファイルが散らかるだけ。もうこれだけで行った甲斐があった。本当はすごくたくさんのTIPSを紹介してくれたんだけど、それは『ZONOSTYLE』で紹介してくれると思うから割愛しよう。


 


このワークショップは形を分からないけど継続していきたい、というのが倉園さんの考えのようなのでますます楽しみ。倉園さんの文章は本当にうまいけど、それ以上にMC倉園がはまり役だと思う。次回を期待しよう。




"iPhone×iPad クリエイティブ仕事術 本当に知りたかった厳選アプリ&クラウド連携テクニック" (倉園佳三)


 


関連:


iPadユーザの課題図書 『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』 倉園佳三 2010-08-23