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懐かしいだけじゃなく、今でも十分に楽しめる 『あぶない刑事』


"あぶない刑事 [DVD]" (長谷部安春)


時代はバブルに向かってまっしぐら、という時期にTVドラマとして始まった。それまでの『太陽にほえろ!』や『西部警察』、あるいは『Gメン'75』とは明らかに違うテイストで、毎週楽しみに見ていた記憶がある。それまでの東京を舞台にしたドラマではなく横浜を舞台に、ハードボイルドではなく、『明るく、軽く』そして『コミカルに』描かれていた。時代を反映していた、といってもいいかも知れない。それから主人公が『コンビ』という作りもこのドラマが大きく影響を与えたんじゃないかな。


この映画はそんなTVドラマのヒットを受けて映画版として1987年に公開された。TVドラマの時間だからこそのテンポが失われ、若干間延びした感じがある(その後のシリーズではかなり改善されているけど)。逆に好意的に捉えれば、主人公の二人(鷹山:舘ひろし, 大下:柴田恭兵)以外の登場人物の活躍シーンがあるところが魅力だろう。特にこの作品で目を惹くのが、隣の少年課課長役の木の実ナナが地元のワルたちに鷹山捜索の協力を仰ぐシーンは少年課の警察官と地元のワルの関係以上の信頼関係を数分間の映像の中で表現している。


 


物理的な主人公 日産レパードはこのシリーズで使われたF31型は大人気だったのもの、その後のJフェリーはマニアにしか受けず、バブルと共に消え去ってしまった。今ではほとんど見かけなくなったクーペスタイルは本当に『カッコいいな』と思っていたし、かなり長い間、人気車種だったことを考えても多くの人が好んでいたクルマだったんだと思う。スペック的にもそれまでの直列6気筒エンジンL型からV型6気筒エンジンVGに日産がシフトし、標準でDOHC、上位モデルにターボモデルが用意され、今の時代と比べても価値観の違いが歴然とする。当時としては大型のクルマに分類されるこのレパードも、今見るとそれほどでもない(ボディサイズは5ナンバーサイズなので)。


 


『コミカルに』という部分では、当時二人が出演していたコマーシャルの商品が登場する。ポッカのコーヒーとポカリスエット。今だとスポンサーからの要請って感じだけど、当時だと『ノリ』だったんではないかと想像する。


衣装として着ている服テット・オム(舘ひろし)、メンズ・ティノラス(柴田恭兵)は今でもブランドが残っているんですね。僕もテットの服は買ったことがあるな。というよりも、この後の作品『またまたあぶない刑事』で舘ひろしが着ているシャツは持っていた(クライマックスの時の)。


 


その後の刑事ドラマに影響を与えた作品だけあって今での十分楽しめる作品だと思う。まあ、ボディコンやメイク、ファッションは時代色が強すぎるけど・・・・。