今聴いてもいい曲って感じる 『Colors』 宇多田ヒカル


 


僕のMacBookの中には既に8000曲以上の音楽が登録されている。最近は気分に合わせていくつかのプレイリストを作って、その日の気分でiPhoneのプレイリストを入れ替えている。プレイリストはリリースされた時代を超えてチョイスされるので、古い曲を改めて見直すチャンスでもある。最近では宇多田ヒカルの『Colors』の魅力にはまっている。


『Colors』は発売当時も非常に気に入っていて、シングルDVDも買ってPVを何度も見たものである。曲も好きだし、詞も気に入っているけど、それ以上に宇多田ヒカルの歌い手としての魅力が圧倒される。たまたまYouTubeでTVに出演して『Colors』を歌っている宇多田ヒカルの映像があって、いつの間にか何度も再生していた。



 


派手なステージワークもなく、目を引くようなダンスがあるわけでもない。ただただ唄うのみ。でも、心に訴える何かがある。


彼女の声はハスキーで決して心地いいタイプの部類ではないだろう。ハスキーな声が・・・ということではなく、声質として考えた場合である。逆に杏子の声はハスキーだけど、とても魅力的な声だと思う(かなり主観が入っているかも知れないけど)。


ちょうどシングルDVDには『Colors』のメイキングシーンも入っていて、PVだけではなくレコーディングシーンも含めて収録されている。そこでの宇多田ヒカルを見ると、とても20歳とは思えない、自分自身の中で完全に曲も詞も、そして映像イメージも出来上がっている。PVは監督とのコミュニケーションで更にインスパイアされて昇華されている感じである。PVもあったので・・・。



PVの方は『オレンジ色の夕日を隣で見ているだけで・・・』部分からの黒の衣装のシーンが大好きで、彼女の中のエネルギーを発散させて伝えようとしていることがよく分かる。ちなみに今でもこのシーンを見ると鳥肌が立つ。


 


以前に誰かから聞いたのか、本で読んだのか記憶が定かではないんだけど、野球のファインプレーって横っ飛びしてキャッチしたりすることではなくて、普通に正面でキャッチしているんだけど、よく見ると何でそこ場所でキャッチできたのか(それも正面で)って思えるプレーがファインプレーだと聞いたことがある。味方のピッチャーの投げる球、勝負所、バッターのクセなどを考えた上で先回りして守っているからできる技。


宇多田ヒカルは『Colors』を淡々と唄っているように見えるけど、YouTubeにアップされている素人のカラオケを見るとすごく難しい曲であることが分かる。唄で人の心を揺さぶるってすごい、って改めて感じた。