iPhonegrapherは写真だけじゃなく、トークもムービーも抜群だった 『写真家・三井公一ギャラリートーク』


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8月に写真展を見にいった写真家の三井公一さんのトークライブに行ってきた。僕の中では三井さんと会った日以来、基本的にiPhone以外では写真を撮らないようにしている。というか、iPhoneで素人の僕がどこまで撮れるかにチャレンジ中、といった方が近いかな。少しずつだけど、iPhoneでの写真に慣れつつある気がする(と思っている)。三井さんがおっしゃっていたようにiPhone4と3GSは全く違うカメラなので、常に2台持ちの状態で日々精進中でございます。


 


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さて肝心のトークライブですが、京橋のIsland Galleryでの開催。20名ちょっとが定刻前に集まり(雨なのにすごい!)、始まる前からみんなの気持ちは何となくワクワクした感じでスタートを待つ。まずは2月にカリフォルニアに撮影旅行した時のムービーを流しながら三井さんが解説。iPadをプロジェクタに繋ぎ、iMovieで再生。ちなみにカムはiPhoneで、自身でクルマを運転しながら(本当は交通違反ですが)撮影したものをムービーで流してくれた。長い貨物列車をiPhoneで追いかけながら、写真の撮影場所を探すという『神業』でムービーとは別に本業の写真も撮影する。それもiPhoneとデジタル一眼の両方で。当然、相手は動いている被写体なので、先回りして撮影し、また移動する、というアドリブ一発勝負のような撮影の旅だったようだ。通常の風景だけではなく、Salvation Mountainというアート、砂丘(砂漠といった方が近いか)そして太陽光発電をしているところなど多種多様な被写体を写真に収めている。実際にSalvation Mountainを創っているおじさんの家の中の写真もあり、ギャラリーの中は異常な盛り上がりになった。


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所々で商業写真家らしいコメントがあり、同じ被写体を撮影する時には縦位置、横位置、寄って、引いて、そして動かない被写体であれば写真の中心、右寄り、左寄りのバリエーションを撮っておくとストックフォトとして使える、というTIPSも披露。さらにエコをテーマにした写真も今後のニーズとして高まるだろうということで、レンタカーはプリウスに、そして「プリウス風力発電」とか「プリウス太陽光発電」といったエコ vs エコの写真を押さえているところが素晴らしい。もちろん、縦位置、横位置も。


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iPhonegrapherの三井さんだけど、iPhoneだけではなく、ニコンのデジタル一眼の写真も披露してくれて、被写体が同じだから出来上がりの違いと作品として狙いが違うところを解説してくれた。これは貴重な時間でしたね。こんな流れであっという間に1時間が過ぎ、興奮状態のままライブは終了。


 


ライブ後にギャラリーで三井さんの作品をじっくり見させてもらったんだけど、『隧道』とタイトルが付いたiPhone4で撮影された一枚はどうしたら撮れるのか今も謎の一枚。iPhoneのカメラはマニュアルで露出調整などができないから、フォーカスを合わせたところで自動調整されてしまう。そのため、明るい部分と暗い部分の差が大きいケースは苦手のはずなのに、細部まで写っている。テクニックだけじゃなく、あの写真にはどうしても目がいってしまう。


いや〜充実した時間でした。ありがとうございました。



写真家・三井公一ギャラリートーク


 


[開催概要]


10月9日(土)17:00-18:00


限定:20名様


参加費:無料


会場:Island Gallery


 


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