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ノウハウ系ビジネスの読み方

Thing




"コンサルタントの「現場力」 どんな仕事にも役立つ! プロのマインド&スキル (PHPビジネス新書)" (野口 吉昭)


実はこの本は最初の3分の1は通常の読み方をして、残りの3分の2を15分で読むというイレギュラーな読み方をしてみた。それでも内容の本筋は把握できたし、間違っていないと思う。書店に足を運べは数多くの速読術の本が並んでいて、いろいろな方法が紹介されている。ビジネス書、中でもノウハウ系の作品はほぼ時間をかける必要がないと思っている。理由は簡単で、その本の主要な部分はどこかにまとまっていて(ちゃんとしたものであれば、おそらく最初の方に出てくる)、あとはその部分の説明であったり、事例を通して解説しているだけなので小説のように最初から順を追って読む必要がない。


 


ノウハウ系のビジネス書を読む時の注意点もある。コンサルタントが書くノウハウ系のビジネス書は、ある一部の事象を捉えて全体を説明することがよくある。例えば、トップセールスマンは『話し上手』ではなく、『寡黙で聞き役』に徹してる人が多く、実際にヒアリングするとあまり話さないことが多い、と表現されていることがある。しかし営業プロセスの中で顧客のヒアリングは一部であり、売れるセールスは顧客との会話以外の部分で他の人は行っていない努力をしている。しかし、話すことよりも聞くことが重要という論理を納得させるために身近な現象の『ある一部』を利用して全体を説明するような書き方をする。統計数字のように全体の一部のデータで全体を表現することはあっても(その一部のサンプリングが正しいと仮定した場合だけど)、事象の一部をロジックを説明するために利用するのは如何なものか思う。最近ではこんな例があって、いろいろなところで指摘されている。


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サンプル数(N=12)って?


 


この手の本を読む時の読み方は自分が得たいと思っているポイントを意識しながら読むことに限る。逆に言えば、それ以外の部分で思い切って切り捨てて読み飛ばすことである。時間は有限だし、知識だけをたくさん得ても実際に役立てなければ全く意味がない。だから、自分が必要としているポイントをチェックできたらそれを使ってみることの方を優先した方がいい。


そして同様のカテゴリーの本を同時に読むこともお勧め。これをすることで本に書かれている内容を客観的に理解することができるし、自分が得たいと思っているポイントにもバリエーションが生まれる。


今回の僕の場合には課題整理をする際の方法のバリエーションをチェックしたかったこと、その各方法の特徴というか長所/短所を同時比較したい、というのが目的だった。Webをチェックすれば同じことがタダで実現できると思うけど、チェックする時間を考えるとまとまっている本を読んだ方が効率が格段にいい。実際に今回は1時間ちょっとで目的を達成でき、主要なポイントには付箋を付けているのでこの部分をまとめれば自分用の課題整理手法集が完成する。


 


もう一つ。ノウハウ系のビジネス書は流行りがある。そのため、最新の本ではなくちょっと前の本に着目する。だから同じカテゴリーの本を数冊購入する場合、僕は積極的にブックオフを利用する。大体、2冊分の値段で4-5冊手に入るので経済的だし、ブームで終わった本を掴まされることも回避できる。必要な部分を自分用に抜き出せたら、またブックオフに持っていけばいい。この手の本は自分でまとめができてしまえば、二度も読む必要がない。必要が出てきたら、もっとよくまとまっている本を買えばいいし、仕事の書類と一緒で「いつか」は二度とやってない。この辺の割り切りも必要。


ということで、今回もまとめができた後にはブックオフに持っていく予定にしている。


 


ノウハウ系のビジネス書は読むことが目的ではないので、目的意識を忘れずに読むようにすれば自然と速読できるものです。騙されたと思って試してみては如何でしょうか。