やっぱりヘッドホンはテクニカに戻る 『ATH-CKS90』


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ヘッドホンに求められるもの。僕の中の定義は以下の通り。


  • できる限り原音に近い音が再生される

  • 長時間の使用に耐えられる

  • 音以外の部分へのこだわりを感じるかどうか


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家の中ではもっぱらオーディオテクニカのATH-ANC7bを使っていて、外ではここ最近まではフィリップスのSHE9750を使っていた。SHE9750の装着感はかなり気に入っていたんだけど、コードのタッチノイズが大きいこと、音が薄いことが気になって電車の中とか自分自身が動かない場所ではまだしも、歩きながら聴くには満足が得られなかった。


ATH-ANC7bの前には同じオーディオテクニカのATH-CK9を使っていたこともあり、同じオーディオテクニカのATH-CKS90を購入してみた。定価はそれなりの値段なんだけど、Amazonで見るとかなりお手頃な値段になっている。実購入価格を考えるとSHE9750とあまり変わらない(とはいっても、安いヘッドホン1つ分ぐらいは違うか・・・)。


このATH-CKS90はインナーイヤー型にしてはかなり大きいというか、ごつい感じのデザインなんだけど装着感と付けた後の自然な感じはSHE9750のジェル素材以上のものがある。耳に押し込む感じは全くなく、軽く耳の穴に合わせるとそれだけで安定する。そして1曲ぐらい聴いていると装着感は全く感じなくなる。


肝心の音も方だけど、ほとんど脚色されていない音でこちらも聴いていて疲れない。最初は物足りなくなる人もいるかも知れないけど、どこかの音域にウエイトを持たせた音を作り出しているヘッドホンは長時間聴いていると疲れるか、音楽を聴きたくなくなってくる。オーディオテクニカの音作りは全体的に脚色しない方だと思うけど、このATH-CKS90はかなり自然な音を意識しているように思える。


まだ数十時間しか鳴らしていないけど十分満足できるレベルである。


 


その他の特徴:


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ヘッドホン形状
ちょっと特殊な構造のヘッドホンのため、若干大きめのヘッドホンで女性の方はちょっと気になるかも知れません。僕にとっては左右が簡単に分かること(LRの文字の色も変えてあります)は些細なことだけど便利なポイント。そして、このサイズなのに使用感が全く無いことが最大のメリット。
音漏れ
かなりの密閉度になるため比較的大音量でも外に音が漏れることがありません。そのため、電車の中で使っていてもノイズリダクション型ヘッドホンと同じレベルで使用することが可能。
L型プラグ&ケーブル
どうしてもストレートプラグだとケーブルを引っ張ってしまう傾向にあるけど、L型プラグのため確実にプラグ部分を引っ張って抜くことができます。またケーブル素材にも気を遣っていてタッチノイズも軽減されています。とは言っても、インナーイヤー型なので多少のノイズは発生します。




"audio-technica インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS90" (オーディオテクニカ)