サイトの作りも対面と同じじゃないのかな


自宅のインフラ周りを刷新しようと思って現状の『auひかり』から『フレッツ光』に変更する手続きをした。スピードとかネットの環境としては特に不満があるわけではないんだけど、ネットが『auひかり』でTVがJ:COMということを考えるとフレッツにしてすべてをフレッツの回線上に乗せてしまった方がコスト的にもメリットがあるだろう、という発想。


ISPとしては96年からSo-netなのでSo-netのサイトで変更手続きをしようとしたところ、サービスの説明に不安があって止めてしまった。これはSo-netに限らずどのISPもそうなんだけど、いろいろ書いてあるわりには非常に分かりにくい。僕が受けたいサービスは


なんだけど、フレッツ光を選択した場合、フレッツ光ネクストなのかそうじゃないのかが判断できない。僕は結構ITリテラシーが高い方だと思っているけど、僕でも理解できなかった。『xx月無料』とか『xx円キャッシュバック』はしつこいくらい表示されるのに、肝心のサービスについての表示が分かりにくい。さらに『ひかりTV』は選択できるけど、『フレッツTV』は選択できない。ほとんどの人は意識されていないかも知れないけど、フレッツで提供されるTVサービスは複数あり、提供会社も方式も違う。僕には方式も内容も含めて『フレッツTV』にしようと考えていたので、選択できないのは問題外。『ひかり電話』も落とし穴があって、メインで推奨されるのは『ひかり電話A(エース)』。これは3時間の無料通話がバンドルされているプランなんだけど、今時自宅の固定電話で何時間も話す人の方が稀でしょう。


つまり、ITリテラシーの高くない人は必要もないサービス込みで高い料金を払うことになり、ITリテラシーが高い人にはISPスイッチングチャンスを与えてしまう。正直、僕のISPを変えてもいいや、と思ったぐらい。


結局、NTT東日本のサイトからフレッツ光の申し込みをして、その流れで既存のISPを継続する、という選択ができた。実はここにも落とし穴があって、申し込みのバナーによって選択できるサービスが違うこと。きっとそれぞれのページを別のベンダーに作らせているんだと思うけど、これはちょっとないな、って感じ。入口は複数あっても、申し込みページは共通化すればいいと思うんだけど、なぜかそうなっていない。


 


どうもネット回線やケータイのプランなど複雑怪奇なサービスは全く『利用者が選ぶシチュエーション』というものを考えていない気がする。先に書いたような(金銭的な)『お得』の押し付けだけ。もし対面の営業がこういうトークだったら絶対にモノを買わないと思うんだけどね。そういう風に考えるとサイトの作りってもっとシンプルになるんじゃないのかな。