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冷静な目でiPadを見てみると・・・

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そろそろiPadの感想でも書いて見よう。


64GB Wi-Fiモデルはそもそも映画などのDVDをベッドの上でMacBookを使って見ることをiPadに置き換えたかった、というのが一番の理由。普段はTVの画面でDVDを見ることがほとんどなく(子供たちがポケモンウルトラマンシリーズのDVDを見る時にはうちのプラズマTVも活躍している)、ほとんどはMacBookで自由な格好で見ることが多かった。MacBookで見る最大の利点はDVDを見ながら気になることが発生したら、その場でネットを使って調べることができることである。最近でも『007』を見ながら場所の確認をしたり、ダニエル・クレイグの他の作品について同時に調べたりした。でも、年柄年中キーボードが必要な訳でもなく、できれば画面部分のサイズで同様のことだできればいい、という条件を満たすのがiPadである。で、実際の使用感であるが、『見る』という行為には問題無いものの、『見ながら調べる』という部分はできないこと、iPad用にDVDをエンコードする時間が予想以上に掛かる、という点が大きな課題だと気付いた。


 


iPadiPhoneと同じiPhoneOS(これからはiOSになるが)。そのため、iPhoneで動くアプリはiPad上でも稼働する。この『稼働する』というのがくせ者で、『稼働する』と『使える』は全く別の意味である。iPhone用アプリはiPhoneの画面サイズに最適化されているため、iPadで見るとまるでエミュレータのような感じになる。拡大することもできるが単純な拡大なので画面の大きさを享受できていない。つまり、iPadの画面サイズを有効活用しようとすれば、iPad用のアプリが必要である、ということになる。当然、開発コストも違うため、概ねiPadのアプリの方がやや高額になっている。あるいはiPhoneで慣れたアプリがiPadでは使い物にならず、アプリの変更をせざるを得ない状態になるものもある(Twitterアプリなどがそうである)。


 


逆にiPadならではアプリもある。その代表例は『Evernote』。これまで、いろいろなプラットフォームをサポートしてきているお蔭か、iPhoneiPhoneに最適化されており、iPadにはiPadに最適化された状態でUIが作られている。


また『Wall Street Journal』は良くできている。元々、電子新聞の有料モデルを成功させている『Wall Street Journal』だが、Webとは若干違うアプリとして求められている機能になっている。またいやらしくない形で広告を入れている(=工夫している)のもポイントが高い。


 


電子ブックリーダーとしては文字中心のものに関しては完全にKindleなどE-inkを使っているものの方が良さそうだ。実際にKindleと比べると文字視認性ははるかにKindleの方がいい。


一方、雑誌などはiPadが最も得意とするところだろう。文字、写真、図版、映像などを自由に組み合わせて利用することができる。そうなると、雑誌ビジネスと通販のカタログは今以上に接近し、雑誌出版社の業務そのものが大きくシフトする可能性がある。


 


画面サイズの違いは思った以上にデバイス差になっている。アプリケーションで言えば、これまでのiPhoneOSをサポートしていることに価値があったのに、ジャンルによっては一瞬にしてマルチデバイス対応が必須になったりする。使われるシチュエーションや頻度も違うので、iPhoneの延長線で考えると痛いしっぺ返しを喰らいそうだ。この後、iPhone4Gがリリースされ、ますますホットな市場になることは見えているので、アプリにしろ、サービスにしろ、価値観を創造できたものが勝つ、ということになるだろう。


僕の場合、ベッドの横にiPadは指定席化し始めている。